【広瀬すず】「デビューして10年。“頑張ること”をやめました」

走り続けた10年間を経て手に入れたのはおおらかさ

「歳を取るのが楽しみでしかたない」あのまっすぐな瞳で、広瀬すずは言う。
「年々、楽になっていくなっていう実感があるんです。以前は固められた“広瀬すず像”みたいなものを守っていた」

天真爛漫で笑顔。確かに10代の彼女に私たちはそんなイメージを抱いていた。

「もちろん私にそういう一面がないわけではないけど、ボーッとしてるだけで『疲れてる？』とか『体調悪い？』と気遣っていただいちゃって……。いやいや、私も人間なんでずっと笑ってるワケじゃないんですとか、天真爛漫な役の引き出しだってそんなにないのになって思っていました。芝居に関しても10代の頃は絶対負けたくない！　と尖ってたけど、だんだんと私は私でやればいいし、そもそも勝つとか負けるとかじゃないとわかってきて、何事にもおおらかでいられるようになりました。根が楽天的というのもあるけど、経験を重ねたことも大きいと思う。気持ちがどんどん自由に楽になったし、演じられる役の幅も広がった。年齢を重ねるのっていいことしかないなって」

デビュー10周年。その記念となる写真集は彼女が企画段階から参加し、３年もの年月を経てつくり上げられたもの。

「キレイに整えられたものより、ある意味ぐちゃぐちゃで、ページをめくるたびにワクワクする、そんな絵本みたいな本にしたくて。すっぴんだったり、変顔してたり、撮影場所もさまざま。長い時間をかけて撮ったから多彩な世界観が入っていて、そこもお気に入りです」

美容は自分への愛情表現。慈しみ、育ててあげたい

「メイクをしたり、お手入れするのって、自分への愛だなって思うんです。自分のことを好きか嫌いか、いまだによくわからないけど、美容に関してだけは、すごく大事にできてると思うんです」

ハードな日々でも揺らがない、その肌を支えているのは夜のケア。

「もうベッタベタに保湿しまくります。化粧水も乳液もとにかくたっぷり。そのうえで肌状態や気分で選んだ美容液をプラス。寝不足が続いても肌がへこたれないのはこのおかげだと思います。さらに最近、田中みな実さんに影響されて目まわりの保湿を頑張るようになりました。一日に何回もメイクチェンジする撮影だと、まぶたが刺激で痛くなることもあるので、ちゃんと労らなくちゃって」

お手入れに加え、トレーニングで健やかな美とマインドをキープ！

「最近、今まで使ってこなかった筋肉に細かくアプローチするトレーニングを始めました。それがめちゃめちゃキツくて、有酸素運動ではなかなか汗をかかない私がたった５分で汗だく。トレーナーさんがよく『代謝しか勝たん』って言うのですが、まさにそうだなと。しっかり寝て、湯船で温まって、動く。そうすると面白いくらい体が変わるんです。気分もポジティブになれるし、いいことずくめ」

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広瀬すずさんのQ＆A