今回のゲストは元宝塚歌劇団・花組娘役スターの桜咲彩花(おうさきあやか)さん。寄り添う姿が本当に美しく誰からも愛される存在。朗らかだけど、芯の強さも感じる女性。そんな桜咲さんの美の秘訣をお話しいただきました。
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実は韓国ドラマオタクなんです♡
美夢ひまり(以下 美夢):最近ハマっているものはある?
桜咲彩花さん(以下 桜咲さん):最近というか以前からずっとなんですが……韓国ドラマです! 自粛期間に家にいる時間が長くなって、再び熱が上がり10作品以上見ましたね(笑)。ついに韓国語の勉強も始めました。
美夢:宝塚OGで韓国語を勉強している人って結構多いよね。
桜咲さん:現役時代も好きだったので、ちらっと習ったこともあったんです。でも自粛期間に韓国ドラマをずっと見ていたら、単語が頭に入ってくるようになってきたり、ちゃんと歌詞も理解できるようになりたいなって思ってきたりして、今ちゃんと勉強しています。今までは歌詞をカタカナにして歌っていたので、ちゃんと意味を理解して歌えるようになりたいんです。
美夢:イチオシの作品は?
桜咲さん:イチオシですか……? 3つくらい良いですか?
美夢:もちろん(笑)。
桜咲さん:1つは『青い海の伝説』です。人魚と人間の話。あとこの役者さんを見てほしいというのもあって……あ、このまましゃべっても大丈夫ですか?
美夢:(笑)。大丈夫よ(笑)。
桜咲さん:『七日の王妃』という作品があって、この作品は宝塚でいうと『あかねさす紫の花』みたいな感じでして。2人の兄弟が1人の女性を……という話になっています。主役は弟さんの方なのですが、私はこのお兄さんの方の演技の虜になってしまって。イ・ドンゴンさんという方なのですが、この方のお芝居を是非見ていただきたいです。あとは『ボーイフレンド』ですね。これは韓国ドラマの中でも稀に見るくらい平和なドラマで(笑)。すごくピュアな話なので、とっても癒されるんです! 是非見て欲しい! 韓国ドラマの曲も大好きで、散歩するとき、料理するとき、お風呂のとき……ずっと聞いています。なんだか一気に話してすいません……。
美夢:大丈夫(笑)。べーちゃん(桜咲さんの愛称)のテンションが一気に上がって嬉しいよ。私、韓国ドラマ全然知らないんだよね。
桜咲さん:本当ですか? 宝塚お好きな方は絶対好きだと思うので、見てください(笑)。
「あれもやってみたい、これもやってみたい」っていう欲求がすごかったです(笑)
美夢:在団中特にメイクにこだわった役は何ですか?
桜咲さん:『戦国BASARA』のかすが役ですね。原作がありますし、イメージを壊さないようにすごく研究しました。実際ゲームもやりましたし、ゲーム雑誌も購入して少しでも近づけるようにと……。それまでしていなかったつり目のメイクに挑戦しました。
美夢:衣裳も結構すごいのを着ていたよね?
桜咲さん:そうですね(笑)。完全に全身のラインが出る衣裳でしたので……恐怖でした(笑)。
美夢:かつらを作るときのこだわりは?
桜咲さん:かつらを考えるのも作るのもすごく好きだったんです。花組に配属されて、上級生の方のかつらがそれぞれ個性的で、品が良くてセンスも良くて舞台稽古の度に衝撃を受けていました。「こんなこともできるのか」という刺激をたくさん受けて、「あれもやってみたい、これもやってみたい」っていう欲求がすごかったです(笑)。沢山の資料も見ましたが、意外と靴のデザインがかつらの飾りの参考になるので、いろんな靴を見ていましたね。アシンメトリーなデザインとか、衣裳合わせをして衣裳の形と合わせてかつらを考えるのが本当に好きでした。
美夢:気に入っていたスチールは?
桜咲さん:飾りですごく気に入っていたのは『BEAUTIFUL GARDEN』のスチールですね。演出の先生からANNA SUIをモチーフにした舞台セットだとお聞きしていたので、ANNA SUIと言えば蝶々だなと。「では蝶々をどのようにつけよう?」と考えて、ちょっとスパニッシュっぽい感じもしたくて、下敷きを蝶々の形に切って土台を作って飾りを付けました。スチールを撮るときは舞台ではできないことをしたいっていつも心掛けていたんです。舞台では踊るから断念しないといけないことも出てくるので。このスチールは、自分がやりたいって思った通りにできたのでお気に入りです。
挑戦したい、どうなるか分からなくても。
美夢:最近は何をしていますか?
桜咲さん:去年は宝塚を退団して何をしたら良いのか、何をしたいのか試行錯誤していた部分があったのですが、最近退団して初めてお芝居をする機会をいただいて。ラジオドラマだったんですけど、台本をもらってセリフを言うということをとても久しぶりにしたらとても楽しくて……お芝居はこれからも続けていきたいなって思いました。退団してからゆっくりゆっくり考えてちょっと時間がかかりましたが、挑戦したいって思ったことはどうなるか分からなくてもやってみようという気持ちになりました。
美夢:そうなんだね。
桜咲さん:ラジオドラマでは演じること自体が本当に久しぶりだったのですごく緊張したのですが、皆さんのセリフを聞いて「実際に動きがついたらどんな風になるのかな?」と考えたらやっぱりすごく楽しくて。お芝居は続けたいですね。
これからも自分の目で見て学んで、やりたいと思ったことを突き詰めていきたいです。
美夢:最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
桜咲さん:卒業して本当に宝塚のありがたみというか、なんてたくさんの方に応援していただいていたんだろうと感謝の気持ちが募るばかりです。宝塚で得たことはもちろん、これからも自分の目で見て学んで、やりたいと思ったことを突き詰めていきたいです。なので、どこかで見ていただけていたら嬉しいですね。今コロナウイルスの影響でこのような状況になって……今まで当たり前にできていたことができなくなってしまいましたが、だからこそ感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいです。
次回のタカラジェンヌOGのビューティトークには愛希れいかさんが登場!
8/9 配信予定! お楽しみに!
【桜咲彩花さん・プロフィール】
2007年03月宝塚歌劇団に93期生として入団。花組に配属後、娘役として数多くの作品でヒロインを演じる。宝塚歌劇専門チャンネル 『タカラヅカ・スカイ・ステージ』内 「タカラヅカニュース」 メインMCも務め、「ベーちゃん」の愛称で知られる。2019年04月『CASANOVA』東京公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団。その後、生島企画室に所属し、女優に転身、活動をスタート。
撮影/金栄珠、取材・文/美夢ひまり
Edited by 三好 さやか
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