美容ライター
楢崎裕美さん
皮剝けして挫けてない? 剥けただけで満足してない?
改めて学ぶビタミンAの効能
ここ数年、特にビタミンAの配合量が多いクリニックやサロンでの専売コスメの人気がスゴイ。「ビタミンAは触れた細胞から作用するため、肌に塗るコスメ向き。働きとしては肌細胞のすべてを制御して正常化し、肌の再生、修復を促して、メラニンの排出もアシストします」とはビタミンA研究の権威、Dr.フェルナンデス。全能的な美肌効果が望める一方でポロポロと皮が剝ける、いわゆるA反応を心配する声も。
「皮剝けが起こるのは皮膚が健康ではない=ビタミンAを肌細胞の中に取り込むために必要なレセプターが不足しているから。実際、幼い子供の健康な肌にビタミンAを多く与えてもレセプターが十分にあるためA反応は起こりません。このレセプターはビタミンAとともに紫外線によって破壊されますが、ビタミンA不足でもレセプターは消失。すると、肌にとって本来安全な量のビタミンAを与えても、細胞内へ取り込めず細胞外に溜まることで刺激となり、皮剝けが発生します。注目すべきは、レセプターを増やすのも実はビタミンAだということ。肌に与える量を段階的に増やしていけば、反応を抑えつつ塗る場合の上限量まで取り込め、利用できる肌に導けます」
つまり、皮剝けするということはビタミンAケアを欲しているということ。ならば挫けた人も再挑戦あり?
形成外科医・エンビロン スキンケアシステム開発者
Dr. デス・フェルナンデス
皮膚ガンの研究を通して、紫外線による肌ダメージの予防に対するビタミンAの有用性を確信。光老化対策の先駆者であり、エンビロンの生みの親。
撮影/国府泰
Edited by 並原 綾
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