芸人をやるうえで、女性を不快にさせたら終わり
――脱力するところはありますね(笑)。ちなみに、芸人さんと人気って切り離せないものだと思うんですけど、女性人気に関してはどう考えられてますか?
山添「特に考えたことがなかったですね。でも、芸人をやるうえで、女性を不快にさせたら終わりやとは思っています。それと同時に、男の人にウケるようなお笑いも好きなんで、どちらか一方に不快感を与えることなく、自分のしたい笑いも両立できるようなものを作りたいとは思いますね。そのためにも、言葉選びとかにも、気をつけなあかんと思ってます」
――山添さんに対しては「品がある」みたいに思ってる人はけっこういると思いますよ。
山添「うーん。やっぱ、ボロボロのGジャンと汚いTシャツで喋る下ネタと、白いYシャツときれいな革靴とスラックスでしゃべる下ネタとでは伝わり方も違うと思うんで。襟付きのきれいなシャツを着て、やっていきたいと思います。声のボリュームとかもありそうですね。今みたいな静かなトーンで喋ってると、きわどいこと話してても、インタビュー感があると思うので、そういうのでごまかしてるかもしれないですね僕は」
――今日の撮影はいかがでしたか?
山添「こんな風におしゃれな撮影だと、芸人特有の『恥ずかしさ』が先に立ってしまって、頭真っ白になって動きが全く出ぇへんっていう状態になるんで、うまく先導してもらえたのがよかったです」
――やっぱり芸人さんは、カッコつけることが恥ずかしいという気持ちがあるんですかね。
山添「ありますね。今日みたいな写真撮影で、『カッコいいポーズしてください』って言われるのが、一番どうしたらいいか困るかもしれないですね」
――芸人さんの中には、とにかく撮影の時間はカッコつけて、早く終わらせるというのもあると聞いたことがあります。
山添「そのジャッジもあると思います。そんな風に、スピードで勝負しようかなって思うこともあるんですけど、僕はずっと『ダサい男』とか『哀愁ある男』が面白いと思ってネタにもしてきたんで、『カッコつける』ということが『ダサい』とか『面白い』に変換できたら自然とカッコつけられるかもしれないんですけど、『シンプルにカッコいい』をお願いされるとなると、まったくどうしたらいいか分からへんことになりますね」
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ケイさんに怒られ続けた3年間