【相席スタート山添寛】「自分はなんのためにいるんやろ」を乗り越えて

女性と一緒につくっていく番組をやりたい

――コントライブの『山添展』でも、いろいろな芸人さんとやられていますよね。

山添「実はケイさんから、『ずっと今のような形で芸人をやっていたいとは思っていない』って言われてたんです。僕はずっとコンビとしてやっていくと思ってたんですけど、『あんたはあんたで、なんか考えや』ということを、ずっと言われていたので、それで企画したところはあります。僕はライブやネタが好きなので、これからもずっと続けられる形を作っておきたいということで『山添展』になったんです」

――一緒に出られてる芸人さん(今年は、インパルス板倉、囲碁将棋、岡野陽一、ジェラードン、Aマッソなど)も、お笑い好きが一目置くような人ばかりで、すごく山添さんが芸人として信頼されてる感じがします。

山添「割と近い芸人から、よく出てくれはったなと思う先輩まで、有難い限りです。作家と一緒に作ってるんですけど、コスパは悪いですよ。何日もかけてネタを作って、一日で終わっちゃうし。作品として残したくてもいろんな事務所の芸人さんに出てもらってるので難しくて、めちゃめちゃ大変なんです。でも、楽しいですけどね。自分としては、好きな芸人さんとネタができる楽しみと、自分への特訓みたいな気持ちでやっています」

――ネタもそれぞれに向けたあてがきになっているとのことで。ネタを作るのにどれくらいの時間をかけているんですか？

山添「2ヵ月前くらいから始めますね。その前から、『これはライブでできそうやな』っていうアイデアを思いついたときはメモっておいて、2ヵ月前あたりから、作家さんと始動しはじめるという感じです」

――でも、このライブのことは、いろんな人にも伝わってると思います。

山添「先輩の中には褒めてくれはる人もいますね。『こういうことをやるのは、やっぱ大事やぞ』って言われてます」

――いろいろ変わってきている最中だと思いますが、今後、自分が芸人としてどうなりたいと思ってますか？

山添「この間、女性がいっぱい出演されてる中でのMCをさせてもらったんですよ。それがすごく楽しくって。そう思えるのって、今考えれば、ケイさんにいろいろ『これはあかん』って注意されてた時期があったおかげやと思います。そうやってケイさんに注意されたことって、男としてのコミュニケーションが当たり前だと思って、女性の状況を考えてなかったということなんですよね。それを知れたことは僕にとっては大きかった。男女コンビということで、ケイさんに教えてもらうことが多くて、それが今に生きてきてるのかなと思います。その番組が楽しかったってこともあって、女性と一緒に作っていく番組をもっとやってみたいです」

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相席スタート・山添寬
Profile
山﨑ケイさんとのコンビ「相席スタート」では、男女の機微をネタにしたコントが人気。最近は、金・女・ギャンブル好きな「クズ紳士」との異名も。フジテレビ『ポップUP！』、ラジオ大阪『サクラバシ919』にレギュラー出演中。「さらば青春の光Official Youtube Channel」をキーステーションにしたレギュラー『激イタ珍道中』も人気。

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