連載 僕はメイクしてみることにした

【漫画】『僕はメイクしてみることにした』シーズン2 第1話公開!

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メイク漫画ながら、“38歳の中年男性”という異色の主人公設定が注目を集めた『僕はメイクしてみることにした』。年齢、性別に関係なくメイクは楽しんでいいもの。同時に、メイクをしないという選択肢だってある――。メイクは全ての人に平等なんだ、自由に取り入れればいいんだ、そう教えてくれた作品が、シーズン2となって再び帰ってきます!

◆第1話 特別な日のシートマスク

◆第1話あらすじ

前田一朗、38歳、独身、お菓子メーカー勤務。メンズ美容を始めて半年、自分なりのスキンケアやベースメイクを続けている。そして一朗はこの春課長に昇進。新しい営業チームの部下たちと仕事始めの日、少し緊張しながら会社に向かうが……。

◆著者

糸井のぞ

7月31日生まれ。2010年デビュー。女性誌、青年誌で活動中。主な著書に、『わたしは真夜中』(幻冬舎コミックス)、『真昼のポルボロン』(講談社)、『最果てから、徒歩5分』(新潮社)などがある。三度のご飯が好き。現在、『この一杯は天使の取り分』を「ミステリーボニータ」(秋田書店)にて連載中。またBSテレ東・土曜ドラマ9にて『最果てから、徒歩5分』放映中。

◆内容紹介

前田一朗、38歳、独身。メンズ美容を始めてセルフケアの大切さに気づいた一朗は、この春課長に昇進。美容のパワーを借りながら、新しいチームの部下たちと意気揚々と仕事に臨むが、やがて大きな試練が訪れることになる――。そしてシーズン2のもう一人の主人公は、20歳の大学生・根岸潤。内向的で無口、男子アイドルオタクの潤は、とあるきっかけからメンズメイクに興味を持ち、閉じていた世界が変わり始める。年代も環境も違う二人、それぞれのメンズ美容の冒険を描く。一朗の“師匠”タマちゃんや、一朗の親友・長谷部、メイクをしない自由を選ぶ同僚の真栄田さんも引き続き登場!

『僕はメイクしてみることにした』 著:糸井のぞ 原案:鎌塚亮

ここまでの見どころをチェック!

綺麗になることへのトキメキに性別は関係ない!

累計1000万PVを記録した『VOCE』ウェブサイトの連載漫画『僕はメイクしてみることにした』。今年2月に単行本となって発売されると、Amazon売れ筋ランキング・コミック総合で1位を獲得するなど、大反響を巻き起こしていました。その『僕メイク』のシーズン2が遂に開幕します!

シーズン1で紆余曲折を経ながらも、自分らしい美容の楽しみ方をみにつけていった主人公の一朗。シーズン2では課長に昇進し、部下もできて、引き続きのんびりと仕事に美容に勤しんでいます。一見平和な毎日、しかし一朗はいまだかつてない試練に巻き込まれることに……! 一方、新たにメンズ美容の世界に惹き込まれる新キャラ・潤が登場。これから彼らの物語は交差するのか? 潤にとっての美容とは? 新しいエピソードが始まります。

ということで、一朗と一緒に新たなる美容の冒険に踏み出す前に、あらためてシーズン1について振り返っておきましょう。

お菓子メーカーの営業として働く前田一朗は38歳独身。日々忙しく過ごすなかで、衰えていく外見に無頓着な日々を送っていました。でもある日、ふと鏡に映った自分の姿を見て愕然とします。そう、これが紛れもない自分の姿……。

©️糸井のぞ・鎌塚亮/講談社

現実と向き合い、このままじゃダメだ!と行動を起こした一朗。よく分からないまま、「とりあえず」と化粧水を購入するのですが、翌朝その威力を痛感。そこから、一気に美容に関心を持ち始めるのです。

この漫画はビューティメディアである『VOCEウェブサイト』のオリジナル連載。こうして読んでいると、綺麗になりたいと思う気持ち、そして自分が変わっていくことへのトキメキは、性別に関係なく同じなんだなあということを強く感じさせてくれます。

メイクは楽しむ自由もあれば、しない自由もある!

その後、一朗はひょんなきっかけでタマという女性と知り合い、彼女を師匠として未知なるメイクの世界にもどんどん足を踏み入れていきます。ベースメイク、眉メイク、さらにはリップへと……。

それと同時に、外側だけでなく自分の内側も変わっていくのを感じ、毎日がちょっとだけ楽しくなっていく……。この気持ち、メイクの世界に足を踏み入れたことがある人なら、誰もが「分かる分かる!」と共感してしまうのではないでしょうか。

©️糸井のぞ・鎌塚亮/講談社

ただしこの作品は、メイクは性別に関係なく自分をアゲてくれるもの!と、ただメイクを推しているわけではありません。なぜならメイクの持つ意味は、人それぞれ、その時それぞれだから。

最初こそ美容の威力に感動した一朗ですが、次第にメイクの奥深さ、正解のなさに心が挫け始めます。たとえばベースメイクにトライしたものの能面のようなベタ塗りになったり、赤リップを塗ったところ恥ずかしくて落ち着かなかったり……。

©️糸井のぞ・鎌塚亮/講談社

また長谷部という学生時代からの一朗の友人、彼はいわゆる男らしさというものに捉われてしまっているキャラクター。身だしなみにもともと気を使っている長谷部は、一朗が美容を始めたことを最初は応援していたのですが、一朗がメイクを始めたころから雲行きが怪しくなりはじめます。あることをきっかけに二人は衝突してしまうのです。

©️糸井のぞ・鎌塚亮/講談社

そんな一筋縄でいかないメイクの世界に、全てが嫌になってしまった一朗。でもこの作品の素敵なところは、ここで「頑張って!」と励まさないところ。反対に、「それでいい」と伝えてくれているところにあります。だって、メイクはあくまで自分を心地よくするための術だから。メイクを楽しんだっていいし、メイクをしない自由だってあるのです!

©️糸井のぞ・鎌塚亮/講談社

自分を愛するために、美容を使ったっていいし使わなくたっていい。メイクはしたいひとがすればいい。そんな多様なメッセージを発信し続けている『僕メイク』。是非シーズン2で、一朗たちと一緒に新たなる美容の扉を開けてみませんか?

僕はメイクしてみることにした シーズン1 第1話 無料試し読みはこちらから

僕はメイクしてみることにした シーズン2 最新1話はこちらから!

文/山本奈緒子

Edited by 石井 亜樹

公開日:

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