教えてくれたのは……
ファッションプロデューサー
植松晃士さん
辛口だけど愛あるアドバイスは、ときにファッションの枠を超え、ハッピーな人生を摑むカギに!
お悩み1:イライラが止まらない……。穏やかに対応する方法を教えて!
同じミスを繰り返されたり、思いやりのない行動を見ると、苛立つ気持ちを抑えられず、表情に出て冷たい態度を取りがち。穏やかで優しい植松さんにもそんな経験ありますか? どうやって乗り越えてますか?
ペンネーム:りじみさん(28歳・飲食店)
植松さん
えっ、僕、全然穏やかじゃないから! これ捏造してない?
常連M
してない、してない(笑)。
植松さん
日々数件苛立ってるし、ムカつきまくりよ。自分に甘く、人に厳しいの。すごくめくっていけば、優しい人なんだとは思うけど(笑)。
常連M
でも、マスターから、負のオーラはいつも感じない。
植松さん
それは我慢をしないからよ。我慢してイライラ袋がいっぱいになると爆発しちゃうでしょ。だからいっぱいになる前に、ちょい出しするの。会話の中でイラッとしたら、「えっ」って短く鋭く反応してみたり、「こうだと思うのよねぇ〜」とさりげなく小言を言ったり。
常連M
なるほど、溜めないのが大事か。
植松さん
そう、ゴムパッチンと爆弾じゃ、破壊力が違うでしょ。後者だと過剰な表現になりがちで、大事故に。周りからも敬遠されて孤立しかねないから、そうならないように、パチンパチンパチンッて。この前もお仕事でね、20代の子に説明をしていたの。そうしたら「ふんふんふん」って相槌を打つわけ。なんなのかしらと思ったけど、そんなことしていたら、その子が非常識だと思われて損するだけだから、損すればいいんだわ、とも(笑)。で、結局、僕がどうしたかというと……。
常連M
絶対に知りたい(笑)。
植松さん
スマホで「ふんふん」を検索したの。すると“相手の言葉にうなずくときに発する声。また、いいかげんに聞いているときに発する声”と出てきたから、その画面を見せてあげたの。全世界の人がそう理解することだから、あなたにとって得ではないわよって。
常連M
(爆笑)客観的な意見!
植松さん
そもそも、他人に対してエネルギーを費やせるって、りじみさんが若い証拠。年齢を重ねるにつれ、エネルギーを出し惜しみするようになるから大丈夫よ。そしてね、こうやってイライラするのは、一生懸命向き合っている証拠。にもかかわらず、イライラして人に誤解されるのは損だから、ちょい出しして!
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職場の後輩が打たれ弱すぎ。イライラするのは私の心が狭いから?
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