美容エディター
入江信子さん
新世代バリアケアが続々。表面よければすべてよし!
肌にはバリア機能がある、なんて話は“耳にタコ”。バリアケアも出尽くしているし……と思いきや、今季、バリアに注目した面白い製品が出現している。
まずはディセンシアのクリーム。バリアの要、角層が乱れれば、肌の内部にも影響が出て、老化が加速する。つまり角層と肌内部は深くつながっているというのがベースの発想。では、老化を防ぐには? バリア機能が低下した角層の上にクリームで擬似的に理想の角層=角層の“お手本”をつくる。するとお手本の角層に肌内部が連鎖して、内部も、さらに元の角層も健康になり、老化を抑えられるという。この理想の角層は、成分だけでなく、よい角層の形状まで再現したところが新しいのだとか。
またセンサイが着目したのは、角層の下、顆粒層のバリア、タイトジャンクション。顆粒層は細胞同士が密着することで分子やイオンを通過させず、バリアの役割を果たしている。が、そのタイトジャンクションの状態が悪くなると、角層の構造もおかしくなり、バリア機能もダウン。バリア機能を保つには、第一のバリア=角層に加え、第二のバリア=タイトジャンクションの結びつきを強くするケアも大事というわけだ。バリア機能が高まれば、肌は健やかに美しく。とかく肌奥のケアに目を奪われがちな今だけど、表面を整えて美肌に……この手っ取り早さ、悪くないかも。
撮影/吉田健一
Edited by 並原 綾
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