絶対にヤス役をやりたかったんです。
美夢
達成感と言いますか、やり切ったぞと感じた作品は何だったのでしょう?
飛龍さん
『銀ちゃんの恋』ですね。
美夢
やっぱりそうかぁ。多方面から飛龍さんのヤスが素晴らしいと聞いていました。
飛龍さん
絶対にヤス役をやりたかったんです。オーディションでしたので、必死に食らいつきましたね。
美夢
難しい役ですよね。
飛龍さん
はい。とても苦労しましたが、千秋楽には「よくここまでこれたな」という、ものすごい達成感を得ることができ、同時に鐘が鳴ったのを感じました。
美夢
そこまでたどり着けたのですね。
飛龍さん
私は小劇場公演が大好きで。少ない人数でお芝居に打ち込める時間というのが本当に幸せで、ご褒美のように感じていました。
美夢
分かるなぁ。私もバウホール公演とか大好きでした。
飛龍さん
退団する前に『冬霞の巴里』という作品に出させていただいたのですが、この作品で得た経験も私の人生でとても大切な時間になりました。
美夢
指田珠子先生の作品ですね。
飛龍さん
はい。もともとお芝居が大好きなのですが、指田先生の世界観が本当に素敵で、お芝居の可能性を無限に感じましたね。尊敬する1期上の永久輝せあさん(編集部注:宝塚歌劇団花組男役スター)の大切な主演作品で、重要な役どころを与えていただき、最後の最後に本当に充実した時間を過ごすことができました。
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ランチトークショーへの気合!