今回教えてくれたのは…
こまがた医院院長
駒形依子先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科などを経て、2018年に、山形県米沢市で婦人科・漢方内科のこまがた医院を開業。高校時代から生理痛や過多月経に悩まされた経験から改善法を追求し、最小限の努力で最大限の効果を発揮するセルフケアを考案。ブログや講演などを通じて、患者が自分自身で治せる“グレない子宮の作り方”を提案。著書は『膣の女子力 女医が教える「人には聞けない不調」の治し方』(KADOKAWA)など。
Q1.おりものの量が多くて気になります。人と比べられないだけに不安……。
A. 排卵時や生理前以外の時期に多いなら、膣内の細菌のバランスが崩れている可能性も
駒形先生
おりものの量は、排卵のときと生理前には増えるものなので、このときに増えるなら問題ありません。それ以外の時期に、おりものシートを使わないと困るようなら量が多いと考えられます。カンジダやクラミジアなどの病気に感染しているなど、膣内の細菌のバランスが崩れている可能性もあるので、婦人科で検査を受けておくと安心です。
Q2.デリケートゾーンのニオイが強い気がします。何かの病気!?
A. ムレて雑菌が増えているか、細菌性膣炎などの疑いもあります。
駒形先生
デリケートゾーンは下着や汗などでムレやすく、ムレると雑菌が繁殖しやすくなってニオイの原因になります。特にナプキンやおりものシートを長時間替えないでいると、ムレて雑菌が繁殖し、ニオイの原因になるので要注意。ポリエステル製など、化学繊維のショーツを穿いているとムレやすいので、通気性のよい綿のショーツにするのがおすすめです。また、生臭いニオイがするなら、細菌性膣炎になっている可能性もあるので婦人科を受診しましょう。
Q3.VIO脱毛をしたいけれど、やっても体への問題はない?
A. 脱毛をするのは問題ありません。ただ、脱毛後は冷えと乾燥対策をしっかりと。
駒形先生
VIO脱毛をするかどうかは個人の自由なので、どちらでもよいと思います。アンダーヘアがないほうが、ムレにくくなってニオイを防げたり、水着を着たときも安心というメリットがありますよね。ただし、毛が生えていると、毛根に絶えず血液が送られるので、冷えにくいですし、皮膚表面の水分の蒸発が抑えられて乾燥しにくいというメリットがあります。永久脱毛をすると毛根を焼き切るので、そこに血液が届きにくくなり、外陰部が冷えやすくなって、乾燥もしやすくなるのがデメリット。ですから脱毛をした場合は、しっかりと保湿をしたり、冷え対策をすることが大切です。
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かゆみや黒ずみが気になる場合は!?