趣味がないと語る田中圭さんが、大人の週末の楽しみ方を追求していく連載。第11回目は、大好きな和菓子作りに！
主な原料に白あんを使った和菓子で“上生菓子”とも呼ばれる“練り切り”。季節の風物詩でもある日本の伝統的な和菓子作りに圭さんが挑みます！
可愛くて美味しくて大満足！ みんなにも絶対食べてほしい
昔から和菓子が好きで、誰に言われたわけでもないのですが「和菓子の魅力を世の中に発信しなきゃいけない」というミッションを背負って生きているんです（笑）。だから、その意味でも今日が楽しみで、昨日の夜からわくわくしていました。
まず、つくる工程を簡単に説明すると材料を丸める→形をつくる→木ベラやハサミで模様をつける→飾りをつけ仕上げる……という流れだったのですが、和菓子を“料理”するというより、図工の作品を作り上げる感覚に似ているかもしれない。学生時代の図工の成績は3段階で2。まあ、可もなく不可もなくで。でも、さっき作ってる最中に先生をしてくださったこのお店のオーナーさんに「田中さん、すごくお上手です」と褒めていただいたので、今日だけは調子に乗らせてください（笑）。
完成した練り切りの味は、すっごく新鮮で感動。というのも、普段口にする練り切りはこしあんの味がメインになって口の中に甘さが広がっていく感じなんです。でも、今日お邪魔した「かんたんなゆめ」さんのレシピには、クリームチーズが入っているんですよ。和菓子なのにクリームチーズですよ？ 想像できます？ 見た目は“上生菓子”の概念を覆すくらいおっしゃれで、口に入れたらハイカラで、でもやっぱり和菓子には違いないから、一口食べるごとに「え？ どっちなの？」って振り回されるのが、いい意味で楽しかったです。色合いや形も可愛いし、おいしすぎてあっという間に「ごちそうさま」でした。
「まずは丸めるところから！ 我ながら上達、早い気がする」
「形を整えて、彩りを加えて……息をするのも忘れて全集中」
「木べらで繊細に線をつけます。予定よりちょっと多いかな？」
「仕上げに銀粉をかけます。いっぱいかけちゃおっと」
「でーきたっ！ 記念にピース！ いい線いってると思いません？」
「可愛いからもったいないけど早速いただいちゃいまーす！」
【PROFILE】
たなか・けい 1984年7月10日生まれ。東京都出身。俳優として幅広く活躍するほか、バラエティ番組にも出演。マエストロを演じるテレビドラマ「リバーサルオーケストラ」（NTV系）、「A2Z」（Amazon Originalドラマ）と話題作が好評放送中。
【INFORMATION】
今回行ったのは……
かんたんなゆめ
“日々の生活に寄り添う和菓子”をコンセプトに老若男女問わず愛される和菓子カフェ。一番人気はチーズケーキのような練り切り。3月下旬、奥渋エリアに以下の新店舗がオープン。
住所：東京都渋谷区神山町41-3
電話：050・5362・1781
Instagram：@kantan.na.yume
撮影／川崎一貴（MOUSTACHE） ヘアメイク／岩根あやの スタイリング／伊里瑞稀 モデル／田中圭 取材・文／石橋里奈
Edited by 松本 薫
公開日：
