心の血色感を高める、セルフケア

「推し疲れ」経験者は7割!逃れられない「推し疲れ」の実態とは?

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◆今日もどこかで学級会。マナー講師も手に負えないオタクのマナー問題

推し活はマナーを守って楽しみたいもの。とはいえ中には、ファンクラブ限定の動画をSNSにアップしたり、出待ち入り待ちで推しに迷惑をかけたり、マナーを逸脱した行為で、周囲をモヤつかせる人もいます。しかもそれが野放しになっていると、「こちらは真面目にマナーを守っているのに、マナーを破っているあちらの方がいい思いをするのはなぜ……?」と歯がゆい気持ちに。

一方、マナー違反を取り締まるためにオタクたちによる「学級会」が頻繁に開かれると、それはそれで面倒くさい。次第にそれぞれの言動をオタク同士で監視するような雰囲気が広がり、優しい世界だった沼が隙を見せた者から狙われるバトルロイヤルに様変わり。ちょっとでも推しに対してネガティブなことを言おうものなら、たちまちに火の車。見えない同調圧力があるのは推し活もまた同じなのです。

推し疲れ企画

◆みんな違ってみんないい。金子みすゞスタイルが通用しないオタクの村社会問題

推しへの愛は人それぞれ。ガチ恋の人もいれば、神格化している人もいるし、箱推しの人もいれば、自担命もいます。そして、そのすべてが当人の自由。他人に迷惑をかけない限り、誰の推し方が間違っているわけでもありません。

それでも、たまに自分の推し方との違いに温度差を感じることも。熱愛発覚したお相手を攻撃している人もいれば、「推しの結婚を認められないなんてファンじゃない」と主語がデカい人もいて。それぞれ自由にやればいいとはわかっているものの、そういかないのはオタクが意外に狭い村社会だから。そんな中、こう思うわけです、「人間関係で悩むのはリアルだけにさせてくれ……!」と。

推し疲れの回復呪文は「横を見るな。推しを見ろ」

挙げれば他にもまだまだあるでしょうが、主たる推し疲れの原因は上記のようなところでしょうか。それぞれセンシティブな問題をはらんでいますが、人間関係に起因するものに関しては、対処法はわりと明確です。

スローガンは「横を見るな。推しを見ろ」。

そもそも推しのことが好きで始めた推し活。オタク仲間はあくまでオプションです。もちろんオタク仲間がいることで生まれる喜びもありますが、それがストレスになっているなら一度リセットしてみるのもありかも。

見たくないワードは随時ミュートに設定し、不用意に流れてくるネガティブ情報を事前回避。リアルの人間関係と違い、自分でコントロールしやすいのがSNSのメリットです。目につくとどす黒い感情に飲み込まれてしまいそうになるアカウントは、そっとミュートorブロックすることをオススメします。

リアルでつながっている場合でも、職場や学校、地域といったコミュニティと違い、生活上での接点がないのがオタク付き合いのいいところ。しんどい相手とは思い切って距離を置いてみても、それほど実生活に支障はないはず。

自分が思ったよりも周囲に影響を受けやすいタイプなんだなという自覚があるなら、いっそ「同担拒否」を選択するのも手です。古くからジャニーズ事務所のファンの間で使われている用語ですが、さすが日本のアイドル市場の第一人者だけあって、理にかなったシステムだなと、1億総オタク化が進んだ今感じています。

推している人さえ違えば、いい意味で他人事。相手の言動にモヤッとする機会も減るでしょうし、その上で推しがいる喜びをシェアし合えるメリットもあります。

そう思えば、推し疲れは、自分はどんなスタイルでオタクをやるのがいちばん楽しいかを考えるいい機会。ぜひ自分がハッピーになれるスタンスを見つけてください。

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イラスト/小鈴キリカ(vision track)

Edited by 関野 桃子

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