「“本気で音楽にぶつかっていって人の心に届けるという“見る人本位”のパフォーマンスがモーニング娘。らしさ」by小田さくら
──モーニング娘。25年間の中で受け継いでいきたい“伝統”を教えてください
譜久村聖さん「“魂”です。モーニング娘。は加入すると、25年分の楽曲を覚える試練がありますし、卒業と加入を繰り返す変化の絶えないグループです。当たり前のことかもしれないけど、ライブに全力を注ぎ、モーニング娘。を好きな気持ちや、先輩後輩関係なくメンバーのみんなを尊敬する気持ちを持ち、歌手としての魂を引き継いでいくことができれば、モーニング娘。の伝統は消えないと思っています。現役メンバーの私たちはフェスで“体力おばけ”と評価していただけたことがすごく嬉しかったので、フェスには意地を持って参加しています! 今のメンバーが全員卒業しても、モーニング娘。の魂が受け継がれていたら感動しちゃうかもしれません!」
生田衣梨奈さん「楽曲に対する“愛”です! 振付や曲の歌い方をモーニング娘。っぽく歌うことを心がけています。これからも後輩たちに歌い続けてほしいです」
石田亜佑美さん「“魂”を込めたステージを届けること。つんくさんが過去におっしゃった“歌は魂込めて歌うんや”という言葉の意味が最初はぼんやりしていたのですが、パフォーマンスを重ねるうち、私自身が熱くなって魂を燃やすからこそ、ファンの皆さんも魂から応援してくれるという魂のキャッチボールを実感できるように。ステージに立つ者としてすごく大事な感覚だと思うので、後輩にも受け継いでいきたいと思っています!」
小田さくらさん「歌もダンスも上手い下手に囚われない“熱さ”がモーニング娘。らしさだと思っています! 自分を可愛く見せるための“自分本位”のパフォーマンスではなく、本気で音楽にぶつかっていって人の心に届けるという“見る人本位”のパフォーマンスがモーニング娘。のカッコよさだと思うので、これからもその考え方が続いていってほしい。どんなものにでも本気で挑む姿勢は崩さないでいってほしいです!」
野中美希さん「16ビートです。楽曲で関わってくださる音楽ディレクターの方もずっと変わらずリズムの部分を大切にされています。モーニング娘。は大人数のグループなので“リズムの粒が合うことが大切”ということを教えていただいたので、メンバーが変わってもリズムの要素を繋いでいきたいです」
牧野真莉愛さん「“つんく♂さん魂”です! つんく♂さんがつくってくださった楽曲や16ビートのリズムはもちろんですが、私たちメンバー一人一人の中にはつんく♂さんの魂も刻み込まれています。新しいメンバーにもみんなの中のつんく♂さん魂を伝えて受け継いでいきたいと思います」
羽賀朱音さん「16ビートはもちろんですが、個人的には“がんばっていきまっしょい!”(=“しょい”)という円陣はぜっっったいにこれからも受け継いでいきたいです。“しょい”の力は絶大で、本番前に“しょい”すると気合いが入ってパワーが出ますし、私はちょっと緊張すると、譜久村さんに“しょいしてください”って、“しょい”をおねだりすることも! これからもやっていってほしいなと思います」
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パフォーマンスの熱量はずっと変わらない