今回のゲストは元宝塚歌劇団・月組娘役スターの結愛かれんさん。4月末に宝塚歌劇団をご卒業され、お名前の表記を平仮名の「ゆいかれん」に改め再始動です! 千秋楽でのご挨拶の際、「男役の間では“俺たちのゆい”と呼んでいました」とトップスターさんからのお言葉をもらったゆいさん。在団中からその可愛らしさで早くから注目されていましたが、くるくる変わる表情のバリエーションの多さにはスタッフ一同驚きでした。第1回目のインタビューでは退団時のお気持ち、宝塚時代のお話を伺っています。記事の最後には未公開カットもたくさん掲載されていますのでどうぞお楽しみください!
娘役として8年間。お客様に伝えたかった気持ちは出し切りました。
美夢ひまり(以下 美夢)
宝塚をご卒業されて2ヵ月ちょっと経ちましたね。少しゆっくりできましたか?
ゆいかれんさん(以下 ゆいさん)
はい。5~6月は休むと決めていたので、旅行に行ったり、会いたい人と会ったり、とてもリフレッシュできました。
美夢
7月からはお仕事再開とのことで、今日はVOCEにいらしてくださりありがとうございます!
ゆいさん
はい! 名前の表記を改め再始動です。今日はよろしくお願いいたします。
美夢
ではさっそく宝塚時代のお話を伺っていきたいと思いますが、退団公演中はどのようなお気持ちで過ごしていましたか?
ゆいさん
毎日が楽し過ぎて、とても幸せでした。舞台から離れたくないという気持ちにもなりましたし、大好きな月組の皆さんと毎日会えなくなることがとても寂しかったです。でも自分の中でしっかりやり切りましたし、清々しい気持ちで千秋楽を迎えることができました。
美夢
退団を決意したきっかけは何だったのでしょうか?
ゆいさん
退団を意識し始めたときに、もう一度正塚晴彦先生と稲葉太地先生の作品に出たいと思ったんです。その後『ブエノスアイレスの風』『ブラックジャック』と正塚先生の作品へ出演が決まり、大劇場公演で稲葉先生のショーがあると発表されたときにここだなと思いました。
美夢
なるほど。
ゆいさん
娘役として8年間やってきて、自分が表現したいもの、やってみたかった役柄、そしてお客様に伝えたかった気持ちというのは出し切れたんじゃないかなと思ったんです。
美夢
そうなんですね。
ゆいさん
私は自分の表現したいものを自由に、自分のやりたいようにやってきました。一人ひとりが違う個性を持っていることが素敵だと思ってやってきたので、決して王道の娘役ではなかったかもしれませんが、月組の皆さんはそんな私も受け入れてくださり、温かく見守ってくださったんですよね。
美夢
月組ってそういう組ですよね。
ゆいさん
だから、月組に配属されてから8年間在団できたのだと思いますし、充実した、やり切ったという気持ちで退団を決意することができたのだと思います。
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宝塚在団中のメイクのこだわりは?
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