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そのゴールドの美しいしずくは【ジャドール ロー】

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そのゴールドの美しいしずくは【ジャドール ロー】

今シーズン、フレグランス界のトピックスといえば「ジャドール ロー」の誕生だ。ディオールのパフューム クリエイション ディレクターに就任したフランシス・クルジャンが創り上げたのは、ゴールドのきらめきを放つ濃密で表情豊かなフローラル ブーケ。センシュアリティの革新とも称されるジャドールの新たなシグネチャー、その全容をいち早く!

J’adore L’or【ジャドール ロー】
“私はゴールドが好き”

ジャドールの真髄はゴールドにあり。高貴なゴールドのなめらかな艶めき、あたたかな光り感を香りで表現し、一人ひとりの魅力を輝かせる。ジャドール ロー=“私はゴールドが好き”というネーミングはここから生まれた。

ゴールドに輝くジャドールの真髄

ディオールのフレグランスの中でフローラル ブーケの代表格として愛され続けるジャドール オードゥ パルファンは1999年に誕生。ローズやジャスミン、スズランなどの多彩な花々が絶妙なバランスで溶け合うブーケは、特定の花ではなく、理想の花を描き、ミステリアスで圧倒的な存在感を放つ。フランシス・クルジャンが伝説的名香にインスピレーションを得て、新たな魅力を吹き込んだのが「ジャドール ロー」だ。

ジャドールの真髄はゴールド。それは花そのものにあると考え、伝統的なフローラル ブーケをよりシンプルかつミニマルに際立たせ、純粋でなめらかなゴールドを想起させる香りへと昇華。ラグジュアリーで誇り高きフェミニティをイメージさせながら、現代的でかつてないほどセンシュアルな花々の香りは、洗練された独自のスタイルを持つフランシス・クルジャンの独擅場といっていいだろう。ジャドールファンはもちろん、香りのお洒落を楽しみたいすべての人におすすめしたい。

フランシス・クルジャンへのインタビュー

パルファン・クリスチャン・ディオール パフューム クリエイション ディレクター

フランシス・クルジャンさん

仏・ヴェルサイユの香料国際高等学院(IPSICA)を卒業後、パフューム クリエイターとして活躍中。若くして名だたるメゾンとコラボレーションしたフレグランスを次々と発表し、数々の国際的な賞に輝く。2017年、LVMHグループに加入し、2021年にディオールのパフューム クリエイション ディレクターに就任。

パフューム クリエイション ディレクター【フランシス・クルジャン】が語る、ジャドール ローの革新

ジャドール ローの発表のために来日したディオール パフューム クリエイション ディレクターのフランシス・クルジャン氏にインタビュー。今回のクリエイションでこだわったこと、新しい取り組みとは?

「伝統を尊重しながら新しいものを生み出すのはディオール メゾンのクリエイティビティ。アーティスティック ディレクターはそれぞれに、クリスチャン・ディオールが生み出したメゾンのアイコンであるバースーツを再解釈して発表していますが、私も同じように、ジャドールという名香に敬意を払いながらもムッシュ・ディオールのスタイルを踏襲しつつ、大胆に私らしさを加えました」

そのアプローチの一つが“ジャドールの花々をスリム化する”という試みだ。

「ジャドールは豊かで広がりのあるフローラル ブーケ。この香りの広がりをスリム化したいと考えました。まずブーケのバランスを再構築し、花々の輪郭を明確にして最大限に際立たせる。これまでにない濃度でジャドールのエッセンスを表現するために、フォーミュラをシンプルに」

こうして新たにクルジャン氏によるエッセンス ドゥ パルファンが仕上がった。

アートの系譜のように、ジャドールはゴールドへと転換された

クルジャン氏は創作を振り返り、「初代のジャドールが幾千もの色が使われた印象派の点描画としたら、ジャドール ローは小さな点がピクセルへとより鮮明に変換され、なめらかな色彩と明るさが加えられたモダンアートのようなイメージ」と考察する。このアートをさらに輝かせるために不可欠だったのがゴールドだ。

「ゴールドこそジャドールの本質を映し出すもの。香りに“温かさ”を持たせることでゴールドを表現しました」

新しい香りを包み込むアイコニックなボトルも生まれ変わった。曲線的なガラスに沿って流れるように波打つデザインは、高純度のゴールドが熱によって溶け出す様子を表したもの。トップには明るく透き通ったガラスパールが輝き、まるで高貴なオブジェのような美しさ。

「純粋な部分だけを残し、凝縮してジャドールの真髄を突き詰めていく、ジャドール ローを象徴する素晴らしいデザイン。今回はすべての作業がチャレンジであり、刺激的な体験でした。私が創った香りが日本のみなさんに喜んでもらえたらうれしいですね」

ジャドール ロー

【Fragrance & Body Care】花々とディオールが織りなす、ジャドールの新しい世界

ディオールのフレグランスが楽しいのは、今の気分にぴったりの新しい香りやユニークなアイテムを提案してくれるから。昨年発売されたパルファン ドーは、アルコールを使用しないウォーターベースのフレグランス。まとった瞬間にふわっと香り立ち、肌とひとつになるような新鮮な驚きをもたらした。そのみずみずしい香りをベースにしたボディケアも人気。そして、最新作のジャドール ロー。お気に入りの香りをたっぷりとまとうもよし、ボディケア製品とレイヤリングするもよし、ジャドールの世界を堪能したい。

【左】ジャドール パルファン ドー【中央・左】ジャドール シマリング ボディ スクラブ【中央・右】ジャドール ボディ クリーム【右】ジャドール ロー

撮影/渡邉宏基(LATERNE) 取材・文/吉田昌佐美 構成/鬼木朋子

Edited by 鬼木 朋子

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