美容成分ガイド

【レチノールが肌に合わない】原因は?代わりにどんな成分を選べばいい?を解説!

更新日:

【人気の美容成分が肌に合わない】原因と解決法を皮膚科専門医に聞いてみた!レチノール、ビタミンC etc.

レチノールやビタミンCなど注目の美容成分を配合したコスメが、肌に合わない場合はどうしたらいい!? 雑誌やSNSで話題の成分であろうとも、正しく取り入れなければ効果も半減。成分やコスメとの賢い付き合い方を、皮膚科専門医に徹底取材!

目次

教えてくれたのは…
尾見徳弥先生

クイーンズスクエアメディカルセンター皮膚科部長

尾見徳弥先生

日本皮膚科学会認定専門医。一般臨床皮膚科の造詣が深く、アレルギー疾患やその他皮膚疾患全般を診療するほか、美容皮膚科を含む光線・レーザー治療の分野においても豊富な実績を持つ。日本美容皮膚科学会総会、学術大会を主催する一方で、医師だけでなく一般の方に向けて市民公開講座も開催し、美容医療や化粧品の普及に努める。

「人気の美容成分、使ってみたら肌に合わなかった!」そんな声が意外に多い

●レチノールを使うとピリピリとした刺激感が気になる
●ビタミンCコスメを肌に塗ったら、赤みやピリつきを感じる
●ヒアルロン酸のコスメを使うと吹き出物が出やすいの……

シワやシミを薄くしたり、毛穴を目立たなくしたりといった効果を期待して成分を選んだのに、かゆみや赤み、吹き出物ができてしまった……! これは成分そのものが肌に合わないのか、それとも使ったコスメがいけないのか。悩むあまり、スキンケア迷子になってしまう人が続出しています。

皮膚の専門家に聞く【美容成分との正しい付き合い方】

ビタミンCやレチノールは確かに話題の美容成分。だからといって「その成分が肌に合わないから美肌になれない」と思うのはちょっと違うかも? スキンケアをするうえで目指すべきは美肌になること。それなら特定の美容成分にこだわらなくてもいいはず! というわけで、皮膚科専門医に美容成分の付き合い方と取り入れ方を聞きました。

「美容成分が合わない!」考えられる原因は【1】使い方が間違っている or 【2】根本的に肌に合わない

【1】使い方が間違っている場合

尾見先生
尾見先生

たとえばハイドロキノンという美白成分は、化粧品に入れられるように規制が緩和されて使用できるようになっています。ただ、商品として医療機関でしか購入できないものも多い。つまり使い方を間違えると、副作用としてのトラブルが出る可能性が高いということです。こういった成分については、初めて使う場合は医師の問診を受ける、パッチテストをするなどのステップを経て、サポートをきちんと受けてほしいです。とくにハイドロキノンは、長期間使い続けずインターバルを置いたり、紫外線を浴びたりすると炎症が起きるかもしれないので使用期間は必ずUVケアをするなどの対処が必要ですよ。


【2】根本的に肌に合わない場合

尾見先生
尾見先生

敏感肌ゆえの炎症、接触性皮膚炎、刺激性皮膚炎と、炎症には3つのタイプがあります。それぞれ原因は違うのですが、特定の成分を配合したコスメでかぶれてしまうのは接触性皮膚炎。顔に塗ろうが腕に塗ろうが、肌荒れなどのトラブルが出るようなら、同じ成分を配合した別のコスメでもトラブルが出ると思っていいでしょう。レチノールやハイドロキノンはもともと刺激性皮膚炎を起こしやすい成分です。接触性皮膚炎や刺激性皮膚炎の場合は、同じような作用のある別の成分を使ったコスメを選ぶのもいいでしょう。


例えばこんな成分に注目!

シワ改善なら「ライスパワー®︎ No.11+」
表皮と真皮、そのつなぎとなって健全な働きを支える基底膜にもアプローチするから、浅いシワも深いシワもまとめて改善。シワ発生につながるダメージに対する防御力を高める効果もあり。

美白、シワ改善なら「ナイアシンアミド」
メラニンの生成を抑えてシミを防ぐ効果にくわえて、真皮のコラーゲン生成を促してシワを改善する効果も。抗糖化の作用もあるので、糖化によってくすんでいる肌にもピッタリ。敏感肌でも使える!

コスメや美容成分に対する【思い込み・勘違い】を見直すことも大切!

尾見先生
尾見先生

顔に塗るものですから、製品のことを調べたり、自分の肌に必要なのかをきちんと考えたうえで取り入れるようにしましょう。成分とか価格の安さにとらわれすぎるのは危険だと思います。たとえばいま、肌や体が若返るっていう幹細胞培養上清液由来のエクソソームの点滴が日本でも流行っていますね。このエクソソームに関しては、アメリカでは安全性がまだ確定されていないからと化粧品以外の点滴に用いる認可はおりてないんですよ。化粧品で取り入れるならいいけど、点滴は安全性の面で問題かなと思います。

あと、安くて濃度が高いからと海外からコスメを通販して使うのも慎重に考えていただきたいですね。美容院を選ぶ時なんかはすごく吟味して選ぶのに、コスメや美容医療は価格や流行で選んじゃう人が多いです。自分の肌に合ったものを、きちんと正しく使うことが、“本当に効く”化粧品選びの第一歩ですよ。


\人気の美容成分を一気見!/

\ あなたの肌悩みに!今、選ぶべきアイテムは? /

美容成分&コスメ診断

関連記事

イラスト/腹肉ツヤ子 取材・文/穴沢玲子

Edited by 西村 美名子

公開日:

こちらの記事もおすすめ