教えてくれたのは…
皮膚科医・内科医
友利新先生
都内のクリニックに勤務する傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求。美しく生きるための啓蒙活動を雑誌やWEB、テレビなど、多彩なメディアで展開中。著書も多数で、YouTubeチャンネルの登録者数は80万人以上! ベビー向けブランド「メディスキン」をプロデュース。
【YouTubeチャンネル】友利新 / 医師「内科・皮膚科」
【公式ブログ】友利新のビューティー診察室
【Instagram】@aratatomori
2大美容成分【レチノール&ビタミンC】!お悩みあるあるを友利先生が一挙解決!
肌荒れが不安でまだ使ったことがない人も、興味があるから試してみたいという人も必見! 友利先生がこの2大成分にまつわるお悩みにズバッと回答します!
Q1.レチノール×ビタミンCの併用は危険って本当?
A.混ぜた状態で安定させることが難しいだけ。肌に悪影響はありません
友利先生
レチノールとビタミンCは、種類にもよりますが、居心地のいいpHがそれぞれ違うんです。だから混ぜた状態で安定させるのが難しいというだけで、一緒に使っても問題はありません。2つの成分が入ったコスメを手のひらで混ぜたとしても、その場ですぐに使うならOK。ボトルなどに入れて保存することはできませんが。
Q2.レチノールは朝使っちゃダメって本当?
A.日焼け止めをきちんと塗っていれば問題ありません。
友利先生
レチノールは夜じゃないといけないというのは少し語弊があります。確かにレチノールは光で変性しやすいですが、日焼け止めをきちんと塗っていれば朝のスキンケアで使っても問題はありません。
Q3.高濃度であればあるほど効く?
A.必ずしも高濃度だから効くなんてことはありません
友利先生
まったくそんなことはありません。ビタミンCにもレチノールにも種類がいくつもあり、それぞれで肌に最適な濃度は変わってきます。高濃度だから効くなんてことはないので、自分の肌に合った濃度のものを選んで使うことが大事。
Q4.肌がヒリヒリしても使い続けるべき?
A.刺激が強い=効果が高い、と勘違いしてはダメ
友利先生
刺激があったり、赤みが出たり、かゆくなったりするのを『効果がある』と勘違いして使い続けるのは、肌荒れの原因になってしまいます。刺激を感じたなら、まずは1週間に1度から始めるなど、使用頻度を下げてみましょう。それでも刺激を感じるようなら、そのコスメが肌に合っていない可能性もあります。
Q5.レチノールは一回使用で効果が出る?
A.レチノールは継続使用が鉄則。焦らず徐々に濃度を上げていくと◎
友利先生
医薬品ではなくあくまでも化粧品ですから、継続使用で効果が出てくるのは大前提。でもレチノールは耐性が出てくるので、使い続けるうちに肌の変化が少なくなってきたと感じたら濃度の高いものを使ってもいいかもしれません。ただ、いきなり高濃度のものを毎日使うとレチノール反応が出るかもしれないので、少しずつ慣らしていくほうが安心。
Q6.レチノールとビタミンC、容器によって消費期限は変わる?
A.開封後2〜3ヵ月で使い切るのが基本
友利先生
レチノールもビタミンCも変性しやすい成分です。紫外線の影響を受けにくい遮光瓶だったり、空気が入らないように設計された容器だったりと保存に工夫のあるもののほうが長く保存できることはあるかもしれません。ただどちらも、開封後2〜3ヵ月で使い切るのが基本。変色したものは、効果半減とまではいかないけれど、かなり低下していると思って間違いない。
Q7.敏感肌の人でも使えますか?
A.一概には言えないが、誘導体を選ぶと安心
友利先生
種類がいろいろあるので一概には言えませんが、誘導体になっているもののほうが優しい使用感になっていると思います。ピュアレチノールやピュアビタミンCが野生の原種だとしたら、誘導体は研究により進化したエリート種。浸透がよくなっていたり刺激が少なくなっていたりするので、肌荒れが気になる場合はこのエリート種を選ぶのもおすすめ。
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取材・文/穴沢玲子
Edited by 髙橋 ミチル
公開日:
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