17色のベースカラーを使って調色していくこだわりのインクづくりに挑戦。“冬”というテーマに沿って、インスピレーションに身を委ねてクリエイトする様子をお届け。
もしかして色づくりのセンスあるかもしれません
世の中にはカラーインクづくりができるこんなお洒落な施設があるんですね。まずそのことに感動しました。今日は“冬”というテーマで調色に挑戦することになったのですが、僕ブルーが大好きで。今日着ているニットも偶然ブルーですし、普段のコーディネートにも気がつくと水色やネイビーを取り入れていることが多いです。なので、今日こんなふうにヴィンテージライクなブルーが完成したのは、ある意味必然であり運命だったのかもしれません(笑)。完成したこの色は芯があって凛としたムードが漂っていたので「微動だにしないブルー」と名付けてみました。深いブルーを軸に、もうひとつ好きな色であるパープルをブレンドして深みと透明感を出しつつ、パッと目に入ったゴールドを隠し味に数滴垂らしてニュアンスを加えたのが僕なりのこだわりです。
スマホを使うようになってから、メールを送ることはあっても直筆の手紙を誰かに書くようなことはほとんどなくなりました。でも、こうしてオリジナルカラーのインクが完成すると、心を込めてメッセージを書くのも素敵だなって感じますね。このインクは、万年筆に使ったり、このショップ「Kakimori」さんの“つけペン”というオリジナルペンの先につけたり、専用のボールペンにインクを充塡して使うこともできるそうなんです。大切な人の誕生日に一言添えるとき、この特別な色でメッセージを書けたら、自然と心が一層込められるんじゃないかなと思います。ボールペンタイプで活用すれば台本に何かメモしたいときも便利だし、何より、オンリーワンのカラーで何かを書くという行為自体が粋で大人の嗜みという気がします。特別感があるから、プレゼントにもぴったりだと思います。
「ヴィンテージライクな寒色を目指してみようかな」
「ブルーとパープルにゴールドを足したらどうなるんだろう?」
「完成したインクで試し書き……我ながらすごくお洒落かも」
「今、お題をいただきましてモンブランを描いてみました」
「自分で作った色だと思うと愛おしさが増すから不思議」
「ボトルに詰めてもらいました。この色で何かを書く日が楽しみ」
【PROFILE】
たなか・けい 1984年7月10日生まれ。東京都出身。俳優として映画、ドラマ、舞台などで話題作に次々と出演。2024年1月期に連続テレビドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)がスタート。伝説のドラマの続編に日本中が沸きそうな予感!
【INFORMATION】
今回行ったのは……
Inkstand by Kakimori
オーダーメイドでカラーインクを作れるショップ。文具店「Kakimori」に併設。
住所:東京都台東区三筋1-6-2 M2F
電話:050・3529・6390
撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE) ヘアメイク/岩根あやの スタイリング/伊里瑞稀 取材・文/石橋里奈
Edited by 松本 薫
公開日: