美容医療との向き合い方

【あごの梅干しジワ】なぜできる?「自力で治す」はどこまで可能?

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【あごの梅干しジワ】なぜできる?「自力で治す」はどこまで可能?

ふとした拍子にあごに現れるボコボコとしたシワ、通称“梅干しジワ”。老け印象を一気に加速させるこのシワを、解決する方法はあるのか!? シワができる原因や対処法を、医師に徹底取材!

教えてくれたのは…
西田美穂先生

BEAUTY TUNING CLINIC(美容調律診療所)院長

西田美穂先生

美容皮膚科・形成外科専門医・抗加齢医学専門医。加齢に伴う皮膚や筋肉、骨の変化に対し、“調律する”ことで本来の美しさを引き出すような美容医療を目指す。美肌治療、ボトックス治療にとくに力を入れており、バランスの取れた顔になれると全国から患者が来院している。HP:https://beautytuning.com

あごの梅干しジワは「オトガイ筋」の過緊張が原因!

写真提供:BEAUTY TUNING CLINIC
西田先生
西田先生

下唇を上げて突き出したり、口を強く閉じたりすると、唇の下からあご先にかけての皮膚にデコボコができることがあります。これが梅干しジワであり、オトガイ筋という筋肉によって生じるシワです。口を閉じるために力を入れる必要があり、オトガイ筋が慢性的に過緊張状態になると、このシワが出やすくなるんですね。
骨格、上顎(じょうがく・上あごのこと)と下顎(かがく・下あごのこと)のバランス、歯並びなど先天的なものの影響もあるし、加齢で骨の萎縮が進んだり、口を閉じるための機能が衰えたりすることも梅干しジワの原因になります。とくにアジア人は骨格的にあごが小さく、口が開いてしまいがちなので、梅干しジワができやすい傾向にあるんですよ。


梅干しジワができやすいのはこんな人!

  • 下あごの骨が生まれつき小さい
  • 30代後半以降(筋肉の拘縮・骨萎縮)
  • 出っ歯、口ゴボ
  • 噛み合わせに問題がある

梅干しジワがボコボコして見えるのはなぜ?

西田先生
西田先生

オトガイ筋はブロッコリーの房のような形で皮膚に食い込んでいるんですね。そのため、ここに力を入れるとボコボコッとするわけです。


梅干しジワがあるとどんな印象に見える?

西田先生
西田先生

梅干しジワができるのは、下唇を突き出したようなブスッとした表情や、“への字口”をしたとき。これがあると不機嫌そうなぶーたれたような顔に見えてしまいます。表情だけでなく、あごにデコボコとした影があると、それだけでも少し老けた印象にもなりますね。


今、梅干しジワを気にする人が増えているのはなぜ?

西田先生
西田先生

自分がしゃべっているときの顔を見る機会が増えたからだと思います。鏡を見るときや静止画を撮るときは梅干しジワが出るような表情をしてなかった人も、オンラインミーティングや動画撮影などによって、シワが出ていることに気づいたのではないでしょうか。


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梅干しジワを解決する方法は?

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