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教えてくれたのは…
ALOOP CLINIC & LAB 院長
山﨑研志先生
酒さや敏感肌などの皮膚疾患の臨床研究を専門に行う中で、皮膚自然免疫から表皮角層機能の研究、メラノサイトの基礎研究に長年従事。エイジングによるシワ、シミ、たるみなどの肌悩みに、皮膚科学の観点からアプローチできる皮膚のプロフェッショナル。
あなたの肌の赤み、もしかして「酒さ」という病気かも!
「酒さとは、額や鼻、頬などに赤みやニキビのようなブツブツができる病気です。ほてりやかゆみを感じたり、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えたりすることもあります。発症しやすいのは30歳以降で、男性より女性に多い傾向にあります」
【酒さの症状】
- 顔の赤み
- 赤み部分の盛り上がり
- ニキビのようなブツブツ
- 毛細血管の広がり
- ほてり
- ヒリヒリ
- 皮膚の乾燥
- むくみ
- 目のかゆみや充血
「おもな症状は赤みとブツブツですが、寒暖差によりほてりを感じたり、ちょっとした刺激でヒリヒリしたりすることもあります」
自分は酒さか否かを見極めよう。酒さの種類は大きく4タイプ!
「症状の出方によって4つに分けられますが、複数のタイプが同時に見られることも多いんですよ。自分に似たタイプがあれば、酒さかもしれません」
1. 紅斑毛細血管拡張型
「顔が赤くなって、毛細血管の拡張が見られます。鼻や頬、眉間、額など顔の中心部分から赤みが広がるのが特徴。ほてりやかゆみ、ヒリつきを感じることもあります」
2. 丘疹膿疱型
「毛穴のまわりに赤い盛り上がりや、膿が溜まったブツブツが見られます。ニキビに似ているのですが、毛穴のつまりが原因ではないので治療法が違ってくるんです」
3. 鼻瘤型
「鼻の皮膚が厚くなってこぶのようなものができます。進行すると皮膚がデコボコになり、鼻の形状も変化してきます」
4. 眼型
「目の充血、異物感、かゆみ、乾燥、まぶしさを感じます。まぶたや角膜、結膜、白目などに腫れや炎症などの症状が起こることも」
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酒さの原因&対策は?
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