教えてくれたのは……
ファッションプロデューサー
植松晃士さん
辛口だけど愛あるアドバイスは、ときにファッションの枠を超え、ハッピーな人生を摑むカギに!
お悩み1:周りがどんどん結婚して焦る! でも、彼氏のいない生活が楽なんです……
SNSを開けば、続々結婚報告が。なのに彼氏がいなくて焦るけど、自分のためだけに時間やお金を使える日々は超ストレスフリーだし、恋人探しも休日出かけるのも面倒(汗)。このままでは手遅れになりますよね……。
ペンネーム:さすまたさん(26歳・会社員)
植松さん
そうね、おっしゃる通りよ。
常連M
やっぱ手遅れになっちゃう?
植松さん
結婚したいならだけど、可能性がゼロになるわけではなくて、徐々に減ってくるのは否めないわ。といっても大売り出しして、自分にとってのハズレくじに時間を使うのももったいないもんね。いつか出会う素敵な相手のために、ビューティの努力に邁進していればいいと思うけど。あとね、いろんな人に会っておくこと。
常連M
面倒でも? なんか一人が楽な気持ちが痛いほどわかる(笑)。
植松さん
いきなり結婚を意識して出会おうとするから面倒くさいのよ。とりあえず、自分にとっての当たりくじはどういうタイプなのかを見定める活動として捉えてみたら? ついでにウケのいい髪型やメイク、ファッションのデータが取れるでしょ。だから季節のお食事を楽しむような感覚で、せめてシーズンごとにいろんな人と会ってみて。
常連M
なるほど、「春の懐石はこの人と」的に?
植松さん
そうそう、結婚を意識すると、周りから得た情報にとらわれてコーデを考えなくちゃいけないけど、それも面倒でしょ。でも、ただ季節のお食事を一緒に楽しむだけなら、気楽だし自由。自然な自分をさらけ出せるし、その結果、自分に合うタイプもわかってくるのよ。
常連M
やっぱ、楽で済ませちゃダメなんですね。
植松さん
よくないのは、おひとり様時間が長すぎると、副作用的なものがあって、自分勝手になっちゃうのよ。だって、毎日自分がお腹空いたら食べて、眠たくなったら寝ての生活じゃない? たまに人とお出かけするときに、それに合わせるのがしんどくなってしまう結果、はたから見るとワガママで“変わっている人”として評価されちゃう。それが最初はプライベートだけだったのに、次第に仕事もプライベートもそうなっちゃって、近づいてくる人がどんどん減ってしまうのよ。だから人との触れ合いは、自分が社会生活に溶け込み続けるために大切な訓練だと心得て、季節のお食事を楽しみにいく時間をつくってほしいわ。
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/中根ゆたか 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 松本 薫
公開日: