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「皮がむけた!」そんなときの正しい対処法は?
慶田朋子先生
まず前提として、めくれた皮をさらにむいてはいけません。傷が深くなり、血が出てしまいます。まずはリップクリームで保護だけして、数日たっても改善しないようなら皮膚科に相談しましょう。皮むけぐらいであれば、リップクリームは医薬品でなくてもOK。ただ、もともと脆弱なバリア機能がさらに弱まっているので、製薬会社や敏感肌用ブランドなど、やさしい処方のものでケアするのがおすすめ。チューブタイプならテクスチャーが柔らかいものが多く、摩擦による刺激も減らすことができます。また、個人的にはリップスクラブやピーリングは必要ないかなというのが正直なところ。唇はターンオーバーが非常に早いので、無理やりこすり落とさなくても、自然と剥がれ落ちていきます。
【唇の皮むけ予防法】リップクリームは“縦塗り”が有効!
唇の皮むけは、防ぐための先手ケアも重要。対策はいろいろとあるので、できることから日常的に取り入れていきましょう!
とにかくこまめな保湿! 縦塗りすればさらに効果UP
慶田朋子先生
皮むけ予防には、リップクリームをこまめに塗るのが第一。塗る回数は多ければ多いほど良く、一日7回以上は塗ってほしいですね。ターンオーバーが早いので結果も出やすく、1~2週間でぷるぷるになりますよ。塗り方も大切で、口を『いー』と横に広げ、リップクリームを縦に動かしながらゆっくり溶かすように塗るのがコツ。シワや隙間に、うるおい&成分をきちんと入れ込みましょう。
リップクリームはガード系と浸透系の2種揃えがベスト
慶田朋子先生
リップケアコスメは、唇を覆って刺激を弾いてくれるワセリンなどが主体のタイプと、保湿成分が配合されていて角層に浸透していく美容液タイプと、大きく2つに分けられます。ワセリン系は、うるおいを与えるというよりガードするのがメインなので、食事や唾液など外敵刺激から守る目的ではベスト。保湿効果が目的でどちらか一つを選ぶ場合は美容液タイプが◎。可能であれば、美容液タイプを塗ってからワセリン系でラッピングすれば、ばっちりです。唇が荒れやすい人は、敏感肌用や製薬会社など、自分が信頼しているブランドから選んでみて。
食前の保護&食後のふきとりをルーティンに
慶田朋子先生
食べる前に口紅をオフする人もいるかもしれませんが、唇を守るためには落とさずにそのままの状態で食べましょう。口紅やリップクリームがのっていることで食品が素の唇に触れるのを防ぎ、刺激を弾きやすくなります。食前に、あえてリップクリームを塗るぐらいでいいと思います。また、食後に唇をふくことも大事。刺激物はもちろんですが、それ以外にも唇に汚れが残っている状態はよくありません。できれば濡れたものでやさしくふき取ってから、リップクリームで保湿を。
皮むけの予兆を感じたらリップメイクを休んでみる
慶田朋子先生
皮むけの原因は多岐にわたるので、一概に口紅だけを悪者にはできないけれど、ケアしていても荒れを繰り返したり、皮むけの予兆を感じたりしているときは、3日ほどリップメイクをストップするのも手。シンプルに、リップクリームだけで過ごしてみましょう。口紅を塗らないときは色つきのリップクリームに手を出したくなるかもしれませんが(笑)、ひとまずはノンカラーで我慢してみて。また、普段、口紅などを塗るときにリップクリームを下地として挟むことは、ケア的にも有効です。
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