最終回は写真に挑戦!
その日、その時、その場所だけの尊い瞬間をカメラのシャッターを切って“永遠”のものにする。連載最終回はフィルムカメラを使った撮影と現像に挑戦。田中圭がとらえたものとは?
SHOOTING 撮影
田中さんが被写体としてリクエストしたのは“子猫”。モデルは生後3ヵ月のやんちゃなマンチカンの兄妹・みこし(兄)とまつり(妹)。スタジオ内を縦横無尽に駆け回る兄妹の奇跡の一枚を求めて果敢にシュート。
DEVELOPING 現像
撮影したフィルムの“潜像”を可視化できるように現像液で浮かび上がらせてネガフィルムを作り、専用の液を使って発色させたら、紙にプリントしていく。繊細な工程に向き合い、作品との出合いを待ち侘びる。
KEI’S WORKS 作品
2匹が田中さんのほうへ近付き、そろってカメラ目線を送ってくれた。
圧倒的な可愛さの中に猫としての本能を感じる瞬間を激写。可愛いだけじゃないと挑発されているようで結局、可愛いショット。
最終回は想いをのせた“作品”をお届けします!
僕自身、写真を撮ることがあまりないです。若い頃からずっと、目できちんと見て心のシャッターを切ることの方が大事だと思っていたのですが、年齢を重ねるにつれ、目の前の大切な人や瞬間を色褪せない“写真”という形に残すことの尊さを感じるようになってきました。そんな想いを胸に抱きながらフィルムカメラで大好きな子猫を思う存分撮影した感想は……ものすごく難しかったです。ちょこちょこ駆け回ったり、椅子から飛び降りたりするのを追いかけながらピントを合わせるのは至難の業で、僕が今持ちうるすべての集中力を注ぎ込んで挑みました。僕、自分が被写体になるときについふざけてしまうクセがあるんです。だから、この子猫たちみたいに、カメラマンさんを困らせてしまっているんだろうなと、密かに反省していました。その後の現像体験は想像以上に繊細な作業で、写真に対する意識がまたひとつ、いい意味で変わりました。大好きだったこの連載の最終回を想いをのせた“作品”で締めくくれて幸せです。ちなみに下の写真も、セルフポートレートなんですよ。僕の感性、いかがでした?
【PROFILE】
たなか・けい 1984年7月10日生まれ。東京都出身。俳優として映画、ドラマなどで話題作に次々と出演するほか、舞台、CMでも活躍。映画『あの人が消えた』が現在公開中。さらに12月には出演映画『劇場版ドクターX』『私にふさわしいホテル』が公開予定。
【INFORMATION】
今回お世話になったのは……
専門学校東京ビジュアルアーツ・アカデミー
エンターテインメント業界で活躍するためのスキルと実力が培える専門学校。多岐にわたる学科はHPをチェック。
住所:東京都千代田区四番町11
公式サイト
KEI’S MEMORIES -連載と、田中圭と、休日と-
趣味のない僕が休日の有意義な過ごし方を見つけるために、あらゆる経験をさせていただいたこの連載。約2年間を振り返ってみてひとつ言えることは、ただただ楽しかったです。撮影の日が近づいてくるたび「今度はどんなことをするのだろう?」とわくわくしていて、お仕事なのに遊びに出かけている感覚でした。キャンプの夜に星空を見たり、念願だった芋の天ぷらを揚げたり、金継ぎのような伝統工芸に出合ったり。夢のような時間を見届けてくださった読者のみなさまにもこの場を借りて、ありがとうございます。連載は終わりますが、またすぐにどこかでお目にかかれると信じて……。今後ともよろしくお願いいたします。
by KEI TANAKA
連載を振り返ってランキング! オトナの“思い出”TOP3
3位 ボルダリング
シンプルに心の底から楽しかったです。何回トライしても越えられない難所をクリアできたときの達成感にやみつきになりました。ゲーム感覚で全身運動になるところもいい。家族や友達と一緒にまた行きたいと思います。
2位 コーヒーを淹れてみた
ゴルフと同じで撮影をきっかけに僕の日常に溶け込んだのがコーヒーのハンドドリップ。帰宅してひと息つくときに飲んだり、色々なコーヒー豆を試したりして自分で淹れるコーヒーの味わいは格別で、日々、味わいを楽しんでいます。
1位 ゴルフの打ちっぱなし
途中から、撮影されていることを忘れて、黙々と打ち続けたのを今でも覚えています。この日を境に本当にハマって、プライベートでも打ちっぱなしに通うようになりました。コースデビューできる日が待ち遠しいです。
撮影/北岡稔章(えるマネージメント) ヘアメイク/KUBOKI(aosora) スタイリング/カネミツヒデユキ(CEKAI) モデル/まつり、みこし(アニマルプロ) 構成・文/石橋里奈
Edited by 大森 葉子
公開日: