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お悩み相談率No.1。【生理前のどうしようもない“メンブレ”】ってどうすればいい?

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お悩み相談率No.1。【生理前のどうしようもない“メンブレ”】ってどうすればいい?

生理前のお悩みの中で最も多かったのが、“気持ち”のお悩み。イライラしたり、急に悲しくなったり、はたまた落ち込んでしまったり……。生理前の1週間はブレブレになってしまうメンタル問題について、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の小野陽子先生にお話を伺いました。

教えてくれるのは…
小野陽子先生

対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 産婦人科・心療内科

小野陽子先生

日本産科婦人科学会専門医はもちろん、心療内科 (日本心身医学会認定医師)など多くの専門医資格を有する医師。女性のメンタルヘルスの患者さんを診ている婦人科医のため、心と身体のバランスについて、多くの方にアドバイスを行っている。

小野陽子先生への取材は、VOCEオフィシャルユニット「コネコスメ」の「ビヨーニャ」&「ビギーニャ」がみんなの代表として担当!

美容オタクの「ビヨーニャ」

美容オタクの「ビヨーニャ」

ビヨーニャは、ピンクの子猫。
VOCEを定期購読するコスメオタクで、美容命! 新製品に目がありません。パーソナルカラーは1stがブルベ冬、2ndはイエベ春。毎日のスキンケアルーティーンには10アイテムを使用。

ちょっとお節介なところがあり、美容に集中しすぎてそれ以外が疎かになることも。今は普通の会社員だけれど、いつか美容家か美容ライターになりたい野望あり。

美容初心者の「ビギーニャ」

美容初心者の「ビギーニャ」

ビギーニャは、ベージュの子猫。
ズボラな性格でそんなに美容に詳しくないが、最近肌荒れと黒ずみ毛穴が気になり出して、美容に興味を持ち始めたところ。最近化粧水と美容液を買ってみたけれど、塗るのを忘れて寝ちゃうこともあり。

ちょっとアンニュイだけれど、たまに切れ味が鋭いことを言ったりすることが。そして無関心に見えて、実は素直に人の話は聞くし、商品を試してみたりするやる気があるタイプ。

生理前のイライラってなんで起こるの?

生理前の「気持ち」お悩みエピソードを教えてください
ビヨーニャ
ビヨーニャ

小野先生! 生理前のお悩みで一番多かったのが、「イライラが止まらない!」「気分が落ち込んでしまう!」という症状なのですが、どうしてそういうことが起こるんですか?


小野先生
小野先生

PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)という言葉は聞いたことがありますか? PMSは、月経前の3~10日くらいから始まり、月経開始後4日目程度の期間に続く精神的・身体的な症状で、さらにイライラや落ち込みなどの精神症状が主に強い場合は、PMDDとされています。

PMSやPMDDの原因はホルモンバランスや生活習慣などさまざまな要因があり、すべてが解明されているわけではありません。ホルモンバランスでいうと、プロゲステロン(黄体ホルモン)という妊娠を持続するためのホルモンが出るときに症状が起こります。プロゲステロンは子供を守るためのホルモンでもあり、水分や糖分を蓄え、外的要因から身体を守ろうと働かせるものです。そのために生理前にはむくみ症状が出たり、子供を守るためにイライラする症状が出ることがあると言われています。実は、PMSもPMDDもホルモンバランスが乱れているから起こるわけではなくて、むしろきちんと排卵と月経(生理)が起こっているからこそ出てくる症状なのです!

また、PMSかなと思っていたけれど、実は月経周期に関係なく気持ちの落ち込みが持続していてうつ病に陥っていたり、他の精神疾患を患っている場合もあります。産後に育児負担でストレスが高まると、PMS症状やPMDD症状がひどくなるというケースもみられます。


ビギーニャ
ビギーニャ

生理前のイライラって妊娠が成立していない人でも、妊娠をする準備のために起こる現象だったんですね! 知らなかったですー! イライラが止まらないっていう人に向けて、まず始めにできる対策ってなんでしょう?


小野先生
小野先生

すごく大事なことは、「いつイライラや抑うつなどの症状が起こっているのか」を自分自身が把握することです。例えば月経初日の10日前から始まって、月経4日目頃には落ち着くとか。どのタイミングでイライラ期が訪れるのかを知ることから始めましょう。


PMS症状日誌をつけて自分自身を把握することが大事!

ビヨーニャ
ビヨーニャ

そのためにするべきことを教えてください!


小野先生
小野先生

ぜひPMS症状日誌をつけてみてください! クリニックを受診する際にもPMS症状日誌を持参していただくと、診断にも有効です。毎日体調についてメモを取るのが面倒であれば、気分がのらない日は日誌やスマートフォンのカレンダーに×を書くとか、逆に調子がいい時には◎を書くなど、記号を加えるだけでもOKです。基礎体温はなかなか継続するのが難しいので、ストレスにならないようであればやってみましょう。まずはPMS症状日誌をつけることから始めてみてください。
https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/check_sheet/


ビヨーニャ
ビヨーニャ

まずは、自分の身体を知ることから始めるのが大切なんですね! みんなは、どんな対処をしているんだろう?


生理前の悩みに対してどんなことに気を付けたり対処していますか
ビギーニャ
ビギーニャ

先生、アンケート結果では、日常生活でできる対処をしている人が多いのですが、具体的にできることについて、教えてください!


小野先生
小野先生

セルフケアできることはたくさんあります。まずは運動習慣や食生活に気を付けることなど、PMS症状緩和のためにできることは多くありますね。運動習慣でいうと1日20分以上の有酸素運動を、週に2~3回行う。食事面でいうと、脳内神経伝達物質のセロトニンを蓄えるために、まずは食事からタンパク質を摂るようにするなど、習慣を少し変えるだけでイライラを含む、PMS症状の緩和につながるはずです。また、症状が辛い時には無理せず休んだり、家族やパートナーにも期間限定で自分の心身のバランスが不安定であることをあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

あとは、眠気が出るためにコーヒーをたくさん摂っておられる方がいますが、カフェインの取りすぎや、タバコを吸っている方はPMS症状が出やすいと言われています。喫煙者は非喫煙者の4倍も症状がひどくなると言われており、それらを控えることでも改善されると思います。


ビギーニャ
ビギーニャ

無理せず休んでいいんだよ、って先生に言ってもらえると、それだけでも安心するね!食事含めて、日ごろの生活習慣をきちんと意識しよう!と思いました。


「PMS」(月経前症候群)の「イライラ」の原因と対策についてもっと知りたい!

イライラや落ち込みなどの症状にはどんな治療があるの?

ビヨーニャ
ビヨーニャ

先生は実際に患者さんがきたときにはどんな治療法を提案しますか?


小野先生
小野先生

PMSやPMDDに関してはどちらも低用量ピルで症状緩和される人が多いです。それだけでは改善されない方には、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という薬を使い、セロトニンを補充してあげるようにしています。SSRIは抑うつ状態の方へ処方する薬の一つなのですが、海外ではPMDDに対して一般的に使われている薬剤です。月経前には一時的にセロトニンが減るということがわかっており、それを補充することで症状が改善されることがあります。


ビギーニャ
ビギーニャ

それらの薬は病院で処方してもらえるのでしょうか?


小野先生
小野先生

低用量ピルもSSRIもクリニックで処方してもらうことができます。ただ、低用量ピルは婦人科クリニックで出してもらいやすかったり、SSRIは心療内科クリニックで処方してもらいやすいという違いがあります。残念ながら、保険適応の有無で値段が大きく異なる場合があります。そのため、症状についてはぜひ受診して医師に相談してみてください。PMSに対しての一般的な治療方法としては低用量ピルが推奨されていますが、体質的な問題などで低用量ピルが合わないという方や、他の対処方法が良いという方も、まずは医師へご相談ください。SSRI等、他の治療法もご紹介いただけると思います


ビギーニャ
ビギーニャ

お医者さんと相談して決められるのは心強いですね! その他、アドバイスされることはありますか?


小野先生
小野先生

食生活のアドバイスや、サプリメントをおすすめすることもあります。


ビヨーニャ
ビヨーニャ

個人差もあると思いますが、とても興味ある部分ですよね~。知りたいです~!


小野先生
小野先生

食生活の話はさきほども触れていますが、成分でいうと例えば、イライラが気になる人はカルシウムを摂取しても良いと思います。食事から有効量を摂るのが難しい成分は、サプリメントの活用もおすすめです。ただ摂りすぎは良くないこともあるので、摂取目安量は守って使用してくださいね。


ビギーニャ
ビギーニャ

まずは始められることからやってみようと思いました!


ビヨーニャ
ビヨーニャ

最後に先生からPMSに悩んでいる人たちにメッセージをお願いします。


小野先生
小野先生

皆さん、本当に毎月ホルモンと日常業務の中で踏ん張っておられると思います。できることはたくさんあるので、月経前の色々な症状で悩んでいる人は、まずは病院に来てもらえるとありがたいです。診察や治療で日常生活がぐっと楽になる方が沢山おられます。産婦人科へ行くと内診(婦人科的な診察)を必ずしなくてはならないと思われている方も多いのですが、必ずしもそうではありません。PMSや月経困難(月経痛)のご相談であれば、重篤な他の病気が疑われる可能性は別ですが、問診が中心となります。

もしも病院選びで悩んでいるなら、日本女性医学学会という学会を調べてみて、そこから女性ヘルスケア専門医の先生を選ぶと良いかも。PMS/PMDDに対しての知識がある先生方が掲載されているので、ご自身の住む地域で信頼できる先生と出会える可能性がぐっと広がるはずです。

また、オンラインで低用量ピル処方をしてもらっている人も、一度受診して欲しいと思っています。低用量ピルも薬の一つなので、定期的なチェックは重要です。稀ではありますが肝障害などの問題が起こっていることも…。まずは一度クリニックへ足を運んでみてください!


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まずは今感じている症状が、PMSにあてはまるのかどうかチェックしてみましょう。
自覚することで、PMSと上手に付き合う方法を見つけましょう!

提供/大塚製薬
https://www.otsuka.co.jp/pms-lab/

イラストレーション/パントビスコ 取材・文/戸塚真琴

Edited by VOCE編集部

公開日: