「大変だった育児の経験が、コスメ開発に生かされています」
──最上さんのスキンケアブランド「mrum’s」サイトオープン、おめでとうございます! 改めて、コンセプトとこだわりの商品について教えてください。
「ありがとうございます! ブランドの大きなコンセプトは、“家族全員シェアできる”ということ。前編でもお話ししましたが、育児に追われていると、子供優先で自分のスキンケアがきちんとできなかったので、娘と一緒に自分もケアができるものがあったらすごく楽ちんだなと思っていたんです。
その中でも、一番に作りたいと思っていたのがミスト化粧水。ミスト化粧水なら、お風呂上がりのすぐ乾燥してしまうときでも、シュッとするだけで保湿できるし、パパッとケアでもきちんとうるおいを与えてくれるものにできるようこだわりました」
「やっぱり成分やこだわりが違うと、子供とママ、ママとパパと化粧水も使い分ける方が多いじゃないですか。でも、そうすると種類ばかりが増えてしまって、面倒なだけでなく、洗面所がどんどん狭くなってしまうんですよね。1本でそれが済むのであればその懸念点が払拭できるなとすごく思っていたので、赤ちゃんから大人まで、年齢や性別関係なく満足して使えるような成分にもこだわり抜きました」
──育児中の方だけでなく、忙しい方のスキンケアにもぴったりですね。ちなみに商品開発には、ご自身の実体験が基になっていることも多いのですか?
「ほとんどそうですね。商品化できればいいなと思っているもので、他だと今はドライシャンプーも作っているのですが、これは娘が2歳の頃、イヤイヤ期でお風呂に入ってくれないときにすごく欲しかった物です(笑)。夏場なのに『お風呂入りたくない!!!』って泣いて騒がれることが多くて、困っていたんです。汗をかいたら洗わないとあせもに繋がってしまうし、ニオイの原因にもなってしまうから」
「どうしようかと考え抜いた結果、介護用のドライシャンプーを使っていた時期があったんですが、ドライシャンプーの成分もこだわって出せたら良いんじゃないかなと思ったんですよね。よくよく考えたら、赤ちゃんがおむつに排泄をした後も、ウェットティッシュで拭くだけで終わらせずに、ドライシャンプーで拭き取ってあげた方がきれいなんじゃないか?と思ったりして。大変な最中は思い付かなかったような盲点な部分もいろいろと見えてきたので、新商品の開発にも取り入れることが多いです」
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美容に対する向き合い方