教えてくれたのは…
ファッションプロデューサー
植松晃士さん
辛口だけど愛あるアドバイスは、ファッションだけにとどまらず、ハッピーな人生を摑むカギに!
お悩み1:同僚が愚痴ばかり。どう答えるのが正解?
アラサーで販売業をしております。職場には年上の女性が多いのですが、「あの人の仕事の仕方が気に入らない」「あなたの悪口を言ってたよ」など愚痴が多く、気分が下がるし、何て答えればいいのか分からずモヤモヤしてしまいます。うまく立ち回る術が知りたいです。(PN:ミミモトさん)
植松さん
そうねぇ、向いてないかも!
常連M
な、何に……?
植松さん
彼女が販売業に。
常連M
そんな、バッサリと!
植松さん
だって、お客様とコミュニケーションをとって、モノを売るのが仕事でしょ。しかも、販売員の立場で何十人もの人に「ありがとうございます!」って頭を下げて。疲れるし、ストレスがあって当然。これぐらいの愚痴ってつきもので、もはや挨拶みたいなもの。それを流せないし悪口を言われてもモヤモヤするだけで、攻撃心さえわかないんでしょ。となると、残念ながら販売業に向いてないとしか思えないわ。
常連M
言われてみれば、確かに。
植松さん
挨拶のようなネガティブトークに参加できるようになってほしいとも僕は思わないから。向いている人って本当に自然にそれができるのよ。今は、転職OKの時代。こんな意地悪な人がいるってことを知れただけでもいい経験だと思うわよ。
植松マスターの格言
愚痴は挨拶のようなもの。割り切って流せないなら、向いてません。転職を!
お悩み2:地元に帰って結婚しようか迷い中
今、東京で働いていますが、地元に戻るか迷っています。いずれは親のいる地元で結婚して働きながら子育てをする落ち着いた暮らしをしたいのですが、今の仕事もやりがいがあって辞めるのももったいなくて。まだ、地元には彼氏も、結婚相手の候補もいませんが(笑)。(PN:キツネさん)
植松さん
えっ……(言葉を失う)。
常連M
どうしました??
植松さん
地元にまだ相手がいないのに落ち着いた結婚生活、なんて現実性がゼロすぎて。そもそも東京でのやりがいのある仕事と比べるべきは、東京で見つけた男では?
常連M
なぜ、東京での結婚っていう選択肢はないんだろう?
植松さん
そうなのよねぇ。確かに地元は親がいて、のんびりしていて、居心地がいいとは思うけど、コミュニティが小さいぶん、息苦しいこともあると思うのよ。東京が合わないわけではなさそうだし、そもそもやりがいある仕事をしているなら、まずは今のまま結婚相手を見つければいいのに。もちろん地元にも素敵な人はいるでしょうが、東京は本当にいろんな人がいるから、男性のタイプも幅が広い。いちばんぴったりの宝物が見つかる可能性も高い。地元に帰るかどうかは、そういう彼を見つけてから一緒に決めるのはどう?
植松マスターの格言
まずは東京で、あなたの条件にぴったりハマる彼を見つけてから考えて
お悩み3:仕事が多すぎるし、怒られまくり(涙)
上司から、体がふたつほしいぐらいの量の仕事を頼まれることが度々あります。「できません」とはとても言えないので、すべて引き受けてしまうのですが、四六時中、仕事状態。結果、期日までに間に合わないこともあり、上司に怒られます。どうすれば抜け出せますか?(PN:シマシマさん)
植松さん
これは名誉なことよ。大前提として、上司はできない人には仕事は頼みません。デキると思われているから、仕事の量が増えるわけ。
常連M
優秀な証ってことか。
植松さん
そう、自慢ね、これ(笑)。もちろん完璧にこなせたら、ベストだけと、怒られるうちが花よ。ダメだと思ったら、怒らないどころか、そもそも仕事をふらないから。
常連M
でも、怒られたくない!
植松さん
最初に段取りをきちんと組んでみたら? たとえ間に合わなくても、予定どおりに進まなくなった時点で「こういう理由で、締め切りにはアップできません。ただし、○時ならできます」って言えるでしょ。
常連M
なるほど、先手が打てる!
植松さん
優雅に仕事をこなして定時に帰る人をみると羨ましいかもしれないけど、上司が期待しているのは、確実にあなた。この困難に立ち向かって乗り越えて、早く偉くなって仕事をふる側になってほしいわ。
植松マスターの格言
仕事が多いのは、デキる証拠。段取り組めば、先手を打ててスムーズに
撮影/嶋田礼奈 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/中根ゆたか 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 松本 薫
公開日: