連載 SHOCK EYEの神社習慣

知らないをそのままにしない、誰にでもできる「開運の準備運動」

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「歩くパワースポット」と呼ばれるSHOCK EYEさん(湘南乃風)が、神社参拝を通して心をクリアにする方法を伝授する好評連載。今回は武蔵一宮である大宮氷川神社を訪問! 数々の伝説が残る美しい境内を巡りながら、SHOCK EYEさんが大切にしている“探究心”について話してくれました。

有名な“スサノオ”を祭る、氷川神社の総本社

2500年もの歴史を誇る氷川神社は、僕が神社巡りを始めた頃から「ここは行かないと!」とチェックしていたくらい、由緒も格式も一級の神社だ。
その地域にある神社の中で最も格式の高い「武蔵一宮」で、全国におよそ280ある氷川神社の総本社。祭祀に天皇から勅使が遣わされる、全国に16しかない「勅祭社」の一つでもある。さらに地名の由来にもなっていて、「大宮(=大いなる宮居)」とは、つまりこの氷川神社のことを指すそうだ。

御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。神様の名前なんて全然知らないという人でもこの名前は聞いたことがあるだろうし、このスサノオが活躍する八岐大蛇(やまたのおろち)の伝説も、あらすじくらいはみんな知っているんじゃないかな。

氷川神社の素晴らしい森を歩きながら、神職の遠藤さんがこんな話をしてくれた。スサノオは植樹の神様でもあるそうで、日本書紀によるとまだ荒れていた地にスサノオが自分の身体の毛を抜いて植えると、眉毛はクスノキに、髭はスギに、胸毛はヒノキになったんだとか。これまでにもスサノオを祭る神社はいくつも参拝しているけど、こんな話を聞いたのは初めてだ。ほかにもいろんなお話をうかがえてありがたかったな。

僕自身、神社巡りを始めてからは祭られている神様のことを調べるようになり、そこから神話などにも詳しくなった。伝説に隠された意味をひもとくのが単純に面白いっていうのもあるけど、それだけじゃない。一生のうちに巡ることができる神社の数は限られているなかで、一回一回のチャンスを大切にしたいし、前もって神社の歴史や由来を知っておくことで、訪れた時の感動がまるで違ってくるからだ。

一歩踏み込まなきゃ、好きは見つからない

これは他のことでも同じだ。例えばレストランで食事する時、何となく選んだ店に飛び込みで入って「美味しかったねー」で終わり。それもそれでいいけど、できるなら、シェフの得意な食材や絶対食べるべき看板メニューを調べて、期待と想像を存分に膨らませていったほうが、同じ料理もいっそう美味しく、楽しい食事になると思う。

目の前のことをより楽しもうとする探究心が、僕はかなり強いと思う。そしてこれが結果的に、僕の人生の大事な要素にもなっている。

人間ひとりが接するものには限りがあって、そのなかから選択していくしかない。そこで基準になるのは自分の好みや価値観だけど、そこで必要な「好き」を知るうえでも、僕は、触れる機会があったものには少し踏み込んでみるべきだと思っている。

「口コミで評判だから」「誰々が薦めていたから」と、人の意見を鵜呑みにして、それをあたかも自分の好きのようにしていると、必ずどこかで行き詰まる。それまでの指針を失った途端に、価値観の迷子になってしまう。

取材日当日はまぶしいほどの晴天に恵まれた

自分が何が好きか分からない、という人は、まず知ろうとしてみてほしい。知ろうとしないのは面倒くさいからなのか、「それを知ることで何を得られるか」みたいに、損得勘定で考えてしまっているのかもしれない。

たしかに歴史や由来を知らなくても、神社の御利益は変わらない。でも「知らないものに触れた時に知ろうとする癖」はつけておいたほうがいい。本当に大事な場面では、その「癖」がものすごく活きてくるからだ。

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