肌も髪も、インナーケアも全網羅!
過熱するパーソナライズサービスはこれからどうなる?
教えてくれたのは…
美容エディター
入江信子さん
「自分に合う色やスキンケアが欲しい!」は、みんなの永遠の願い。その願望が叶えられると注目を集めているのが、デバイスやスマホを活用して、「ぴったり」に巡り合うパーソナライズサービスだ。今のトレンドは3つ。
- デバイス系。ツールで得たデータをもとに製品に出合える(オルビス、ZOZO、ファンケル)
- カメラ系。スマホで撮影するだけで肌診断やタッチアップができる(ソフィーナ iP、ロレアル)
- 診断系。質問に答え、結果から合う製品を購入(Sparty)
カメラ系は、ツールで客観的に測定するぶん、肌状態、肌色、健康状態が正確にわかるのが強み。デバイス系は、スマホで肌データを入手したり、色が合うかが確かめられるから、とにかく手軽。しかもお手軽だけど精度が高いものが多い。診断系は、合う製品を見極めるほか、自分では選ばないアイテムを見つけるきっかけになることも。
こうしたシステムに欠かせないのがAIだ。たとえばメガネ型ツールで肌色を計測する「ZOZOGLASS」や、スマホで肌診断するソフィーナ iPの「肌id」は、膨大な数の顔写真やデータをコンピュータに学習させ、それをもとに肌の色や肌状態を解析している。またどのシステムも精度アップの背景にはAIの存在があり、今後の発展の鍵も握る。
もともとは自宅で気軽に肌診断や色のお試しができるようにとつくられたしくみだけど、コロナ禍で店頭を敬遠し、オンライン購入する人が増えた今、ロレアルの「バーチャルトライオン」は利用率が5倍というように、急速に浸透しているのだそう。とはいえ最終的には「店を避ける」という消極的な考えではなく、「自分を知る」ために積極的に使うのが正解! 将来的には、もっと簡単に正確な判断を下せるようにする、集めたデータをフィードバックしてより精密に診断を下したり、商品開発にもつなげる、など、各ブランドとも未来の進化を見据えている。期待は高まるばかりだ。
撮影/岩谷優一(vale./人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘアメイク/北原果(kiki inc.) スタイリング/加藤理奈 モデル/新井舞良
Edited by 大森 葉子
公開日:
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