教えてくれたのは…
資生堂×THREE PEACE ヘアメイクアップアーティスト
向井志臣さん
テクニックを駆使しながらも力みのない、素材を最大級に生かしたアイメイクに定評あり。「マキアージュ」の製品開発や宣伝広告も担当する。『BeauTV VoCE』(テレビ朝日)にレギュラー出演中。
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【悩める奥二重さん】優奈さん
お悩み
- 目を開けるとシャドウが隠れて、締め色は“なかったこと”に
- マスクをつけるとリップやチークで甘さを出せず、さらにきつい印象に
- 頑張ってまつげをあげても重いまぶたがまつげにのしかかり、すぐに下がる
憧れEYE
石原さとみさんみたいにかわいらしく柔らかい雰囲気の目になりたい!
優奈さんのお悩み解決メイク
2色で“彫深EYE”グラデ&タレ目効果満点の目尻下シャドウ
<奥二重メイクの極意! アイシャドウ編>
☆見せたい色は、目を開いて見える位置まで塗る
“デカ目印象”を引き出す陰影効果を手に入れるには、目を開けたとき見える位置に締め色を塗ることが大事。締め色をぼかしすぎると、くすみ感が出るだけなのでしっかり発色させることを心がけて。
☆“目尻下シャドウ”でタレ目効果を!
下まぶたは、あえて目尻だけに色をのせて、タレ目効果を狙うのもアリ。下まぶたの目尻に黒ライナーなど、濃い色を持ってくるとつり目を強調することがあるので注意を。
☆目頭&目尻幅を超える“ワイド塗り”で目幅拡張&横顔美人に
アイシャドウを塗るエリアを目の幅で止めるのはもったいない! 目頭側は5mmほど、目尻側は1.5~2cmほどアイシャドウを外側に広げて塗ることで目幅の拡張効果が! 下まぶたも目尻の延長線上で上下が自然に交わるようにアイシャドウを塗ればOK。このひと手間で、横や斜めから見たときの目元の陰影感に差が出て、美人度がアップ。
使用アイテムは……
HOW TO
①ブラシ(付属のチップでもOK!)に右から二番目の色を取り、上まぶたの目のキワからアイホール(眼球のくぼみ部分)に塗る。
②右から三番目の色を付属のチップに取り、余分な粉を手の甲で落としたら、目を開けた状態で今見えている目のフレームを縁取るように目頭から目尻まで色をしっかりのせる。目を閉じて、そのラインの内側を同色で塗りつぶす。最初に塗ったベースカラーとの境目をブラシで2~3回軽くなでてなじませる。
③右から三番目の色を付属のチップの細い方を使って下まぶたの目尻側にも入れる。目尻から黒目下にかけて、徐々にラインが細くなるように入れる(図にあるように目尻の下は太く、黒目の下は細くなるように△を描くようなイメージで!)。
<奥二重メイクの極意! アイライン編>
☆ラインで二重幅を占拠すると“チビ目見え”する要因に!
まつげの上にしっかり太いアイラインを描き、奥二重の狭い二重幅を埋めてしまうと、まぶたが重たい印象になり、目が小さく見える要素に。まつげの下から毛の間を埋めるように描く“粘膜ライン”がベスト。
☆一筆書き厳禁! 点を打ってつなぐのが正解
ラインという名前のイメージの影響か、アイラインを描くときに一筆書きで1本の線を仕上げようとしがち。けれど、アイラインは、チョンチョンと短い線をつなげて線状に仕上げるのが正解。今回のように“粘膜ライン”なら多少ガタガタしてもバレないのでビギナーも簡単にできるはず!
☆アイラインの終わりを自然に下げて優しい瞳印象に
アイラインを跳ね上げると目がキリッとした印象に。アイラインのラストは、上まぶたのフレームに沿って少し下げるようにすると瞳の雰囲気が柔らかに。
☆“タレ目ライン術”でもう「目がキツイ!」とは言わせない甘い印象に
さらなるタレ目印象を求める場合は、下まぶたにもアイラインを。目尻から黒目の下あたりまで、まつげの隙間を埋めるように極細のラインを入れると目尻側の下まつげを増毛したような印象になることで陰影感が増し、目尻がとろんと下がって見えるように。
使用アイテムは……
HOW TO
①アゴをグッと上げて鏡を見て、まつげの生え際と粘膜の境目に色をのせる。まつげの隙間を埋めるようにチョンチョンと極細く短い線を描き、それをつなげるようにしてラインを完成する。目頭は、顔を斜めにして鏡を見て、粘膜の位置を確認しながら、そこを筆先でサッとなぞるように細くラインを描く。
②目尻は、上まぶたのカーブに沿って自然に下げながら5mm程度延長する。
<奥二重メイクの極意! マスカラ編>
☆マスカラ根元1秒静止で、カール持続力が急上昇
カールキープの要になる部分であり、目ヂカラにも大きく影響するのがまつげの根元。そこにマスカラをたっぷりと塗るために、まつげの根元にブラシを当てたら1秒ストップ、それから毛先まで塗っていくのが正解。
☆アイラッシュカーラーのW使いで終日カールを死守
上向きまつげをキープできないというお悩みを解消するなら、マスカラ前のアイラッシュカーラーに加えて、マスカラ後にホットアイラッシュカーラーを。まず、アイラッシュカーラーは、まつげの根元、中間、毛先という3段階で圧をあたえ、グリップを握る力加減は、まつげの根元10、中間5、毛先3というバランスを意識する。そして、マスカラを塗ったら、仕上げにホットアイラッシュカーラーを当てると効果絶大。髪もただのカーラーとホットカーラーではカールのもちが別次元であるように、まつげも熱処理することで根元からの上がり方や持ちのよさに差が!
使用アイテムは……
HOW TO
①まずは、アイラッシュカーラーでまつげをカールする。上まぶたのマスカラは、まつげの根元にブラシを1秒当ててから毛先まで塗る。
②下まぶたのまつげは、生え際を除き、毛の長さを延ばすようなイメージで塗っていく。
③仕上げに、ホットアイラッシュカーラーは、根元に当てたらまつげにしっかり当てながら毛先までなでる。毛先はまぶた側に軽く押し込むようにして10秒程度キープする。
完成!
優奈さんのコメント
目が大きく見えるのがすごく嬉しい! それに、どれだけ練習してもうまくいかなかったアイシャドウのグラデがキレイにでき、奥二重でもアイシャドウのグラデは叶う! というメイクに対する希望が湧いてきました。なにより、目元がやわらかい雰囲気になっているのが最高です。テクニック的には全然難しくないのに、塗る場所や色の使い方を工夫するだけで、奥二重のキツさを緩和して、トロミ系のかわいい目に近づけるというのはすごく勉強になりました。
メイクのプロセスは動画でもCHECKできます!
撮影/水野昭子 ヘアメイク/向井志臣(Three PEACE) 取材・文/金子優子 動画編集/豊竹桃子
Edited by 渡辺 瑛美子
公開日:
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