教えてくれたのは……
WELLC表参道内 表参道ウェルネス統合医療クリニック院長
森嶌淳友先生
心臓外科医として最先端医学を専門としながらも、人間を全体で診るという観点から伝統医療や東洋医療的な考えを取り入れ、統合医療を10年にわたって実践。ドイツ発祥の振動医学機器である“バイオレゾナンス”を用いて2万人もの患者を治療してきた実績も。
表参道ウェルネス統合医療クリニック
東京都港区北青山3-9-8 WELLC表参道内B1F
03-5962-6485
脳疲労の最大の原因、それはやっぱりストレス
以前より頭が働かなくなってきたとか、判断能力が低下してきたとか。そんな実感があったとしても、とくに対処もせず放置している人のほうが多いはず。でもそれ、脳疲労という立派な症状である可能性も……? 表参道にオープンしたクリニックの森嶌院長に聞いたところ、脳疲労が深刻になっている人は現在、かなり多いようです!
森嶌淳友先生
脳疲労の最大の原因はストレス。脳にある視床下部がストレスを感知すると、下垂体を経てホルモンを分泌する副腎に指令を出します。そこで分泌されるのが、いわゆるストレスホルモンと呼ばれるコルチゾール。ストレスに対抗するために出てくるわけですから、やる気を出したり、アドレナリンを分泌したり、血糖を上げたりととさまざまな働きをするんですけど、困るのはこの流れが慢性的にずっと続いてしまうこと。指令を出し続ける脳も疲れるし、ホルモンを分泌し続ける副腎も疲れてしまう。この状態が脳疲労です。
甘い物を食べたいと思うのは脳疲労のサイン?
腕や脚などの筋肉疲労と違ってなかなか自覚しにくいのが脳疲労。どうしたら脳が疲れているとわかりますか?
森嶌淳友先生
まず脳が疲れるような生活を送っている人は要注意です。パソコン作業が多い、同時並行しなきゃいけない仕事をいくつも抱えている、時間があればスマホで情報を逐一チェックしてしまう。こういう生活を送りつつ、甘い物とか辛い物などの刺激物を過剰に摂取してしまうのは、脳が疲れて刺激物を欲しているせいかも。とくに糖質はビタミンCと化学構造がほぼ同じ。糖質を過剰に摂取している人はビタミンC不足の可能性が高い
ビタミンCは脳疲労も副腎疲労も、眼精疲労も救う!
森嶌淳友先生
脳はビタミンCを大量に使う場所なんです。たとえば血液中で必要とされるビタミンCを1とすると、脳は20倍、副腎は150倍だと言われています。つまり、脳疲労や副腎疲労を回復させるにはビタミンCをたくさん摂取する必要があるんですね。そしてパソコンやスマホの見過ぎで疲れている眼も、ビタミンCを大量に消費する部位です。でも残念ながら、ビタミンCは経口摂取だと1日5gぐらいが限界。クリニックの高濃度ビタミンC点滴では30gも入れられますから、脳疲労や眼精疲労が深刻な人は、治療を受けてみては?
とはいえ脳疲労を感じるたび、高濃度ビタミンC点滴を受けるってちょっと難易度高し。とりあえず甘いものを食べたくなったらビタミンCのサプリを摂取するようにしたところ、確かにお菓子を食べたい気持ちが少し薄れるような……? 思い当たる人はお試しあれ。
解毒サプリの併用でビタミンCをより効率よく
森嶌淳友先生
脳疲労の原因はもうひとつあって、それが亜鉛や水銀などの重金属、そしてプラスチックから出てくるホルモン攪乱物質などの有害物質です。溜まる理由は体質や生活習慣など人によってさまざまですが、これが脳にも溜まることがあるわけです。重金属類は常に活性酸素を放出しているので、脳疲労、さらに脳の老化の原因になってしまうんですね。こうした有害物質をデトックスすれば、ビタミンCが活性酸素除去のために消費されることもなくなり、効率よく脳疲労や副腎疲労を回復できるようになります。解毒しながらビタミンCを補給。これが脳疲労の解決策といえるでしょう
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脳疲労チェックリスト!
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