若い=美しい。そんな言葉を幾度も耳にし、目にしながら私たちは育ったように思います。若さがあれば美しい。若さこそ、美しさの条件。だからそれが薄れるほどに、私たちは美しさもなくしていく。いつの間にか、しっかりと刷り込まれたこの価値観。 10代・ 20代の頃は、それを疑うこともなかったように思います。あたり前のように、年をとれば、 みな老けていくのだろう。そう決めつけていました。
若い頃に思い描いていた46歳の自分との違い
ですが、今、どうでしょう? 母をはじめ、仕事場などで出会う人生の先輩方は、年齢をしっかりと重ねていても、なお美しく輝いています。若いとか、若くないとか、そんな考えさえ浮かんでこないほどです。私自身、もうすぐ46歳になります。額や目まわりには、 シワがいくつも刻まれているだろう。ほうれい線も出ている頃で、肌もそれなりにシワッ としていることだろう。もしかしたら髪はもっとゴワついて、うねりも強くなっているかもしれないな。若い頃、自分なりに思い描いていた46歳の自分。
ですが今、面白いことに、あの頃予想していた46歳の自分とはまったく違う私がいます。 もちろん、昔のような透明感や肌のボリュームがあるわけではありません。フェイスラインのもたつきも感じるし、顔も少し大きくなったような気がします。それなりに年齢を重ねた顔や体にはなっていても、ツヤやハリ、なめらかさや明るさも「まあまあいいな」と 思えている。予想していた「老い」とは現れ方もスピードもまったく違う年齢の重ね方ができているなと感じるのです。
ある双子の話を聞きました。同じ背丈と顔のふたり。 20代半ばまでは、まったく同じ環境で、同じものを食べ、同じような生活リズムで育ちました。大学を卒業し、それぞれの生活が始まり数年後、ひとりは変わらずツヤとハリのある肌をしていて、ひとりはくすみ、 シワが刻まれた肌。瓜二つだったふたりの容姿はまったく違うものになったという話です。
20代までは生まれ持ったもの、 30代からの顔や体は自分で育てるもの。私が感じていたことと、気持ちいいほどピタリときた話でした。では、いったい何をしたら老けずにいることができるのでしょう?
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誰でも生きている限りは年をとる
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