「パワスポ」の歩みはここから始まった
猿田彦神社も伊勢神宮と同様、もう何度参拝したか分からないくらい大好きな神社。僕の活動についても理解してくれて、いろいろと協力してもらっているありがたい存在だ。
ここを何が好きかといったら、美的感覚にすごく長けているところ。みんなにもぜひ見てほしいんだけど、公式のインスタグラム(@sarutahikojinja_insta)にアップされている写真がどれも本当にカッコいいんだ。こういうふうに神社が発信していけば、みんなの神社に対する意識も変わっていくだろうな……そんなふうに思わせる美意識とセンス。おそれおおいけど、僕としてはそういう部分にもシンパシーを感じている。
ちなみに、僕が「歩くパワースポット」と呼ばれるようになったのは、あるTV番組に出演したことがきっかけ。その出演オファーの電話を受け取ったのも、実はここ猿田彦神社なんだ。参拝した直後に連絡をもらって、みんなで「本当に“みちひらき”の神様だ!」って話したのを今でもよく覚えている。
猿田彦神社があることは、間違いなく僕が伊勢を好きな理由の一つ。この連載のラストを締めくくるにふさわしい存在といえるだろう。
みんなを笑顔にしたい、その思いは変わらない
この連載がスタートしたのが昨年の12月。それからあっという間だったけど、振り返ると、僕の神社にまつわる活動の新たな道筋が見えた1年だったと思う。
それにはやっぱりカメラとの出会いが大きいけど、ただ音楽でも神社でも、僕の願いは一緒。みんなに幸せになってほしいし、その手助けをしたいという思いに変わりはないんだ。
僕はみんなに笑顔になってほしいし、不安な人がいるなら勇気づけたい! そういう気持ちで歌っている。なぜなら、僕自身が音楽に勇気づけられたからだ。音楽があれば、普段は恥ずかしくなっちゃうような言葉だって声に出せる。聴いている間はイヤなことだって忘れられるし、なんなら夢だって叶うんだぜ? だって俺たちが叶えられたんだから。そうやって、ポジティブになれるメッセージを音に乗せて届けたい。これが音楽を続けている理由だ。
そんな僕が「歩くパワースポット」と呼ばれた時に考えたのは、僕がやりたいこと、伝えたいメッセージを、音楽だけでは届けられなかった人たちにも届けられるかもしれないってこと。カメラを始めた今、その希望はさらに大きく膨らんでいる。
もちろん技術ではプロに敵わないし、プロじゃなくたって、僕より写真の上手い人はたくさんいるだろう。でも「歩くパワースポット」と呼ばれた僕が、たくさんの神社を巡りながら、さらにそこで写真も撮ったら。全部を掛け算すれば、人の背中を押す人間として、なんとか一人前になれるかなって思うんだ。ぼくの写真をみんなが喜んでくれるのも、きっとそういう背景が透けて見えるからだろう。
今までこの連載を読んでくれてありがとう! これからも、みんながハッピーになれることを僕のやり方で届けていくからね。
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「芸能の神様」で技芸上達を祈願!
境内の佐瑠女神社に祭られているのは、猿田彦大神の奥さんといわれている天宇受売命(あめのうずめのみこと)。天の岩戸の神話で神楽を舞ったことから、芸能の神様として篤く信仰されている。また縁結びの神様としても有名で、恋愛だけでなく仕事やモノなど、さまざまな両縁を結んでくれると言われているよ。たくさんの著名人にまじって僕も幟を奉納しているから、訪れた際はぜひチェックしてみてね!
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この連載から、SHOCK EYEがいま伝えたい神社の魅力と日々をポジティブに暮らす言葉を詰め込んだ本『待ち受けにしたくなる』の発売が決定しました! 詳細な情報はVOCEウェブサイトやSHOCKE EYEさんのSNSで今後随時発信していく予定です。ぜひチェックをお願いします!
『待ち受けにしたくなる』 SHOCK EYE
講談社 1320円(税込) 2021年12月3日発売予定
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今回、参拝したのは……
【猿田彦神社】
三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
HP:https://www.sarutahikojinja.or.jp/
ご祭神:猿田彦大神(さるたひこおおかみ)、大田命(おおたのみこと)、天宇受売命(あめのうずめのみこと)
【SHOCK EYEプロフィール】
1976年神奈川県生まれ。RED RICE、若旦那、HAN-KUNとともに「湘南乃風」を結成、2003年デビュー。2011年にはポルノグラフィティの新藤晴一らとTHE 野党を結成。著書に『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている小さな習慣』『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(ともに講談社)がある。インスタグラム上で、Shrinegramという、オンラインでの会員限定コンテンツも人気。
Instagram:@shockeye_official
Twitter:@SHOCK_EYE_
撮影/大坪尚人(弊社写真部)スタイリング/渕上カン ヘアメイク/大島千穂 取材・文/山崎恵 企画/黒田剛
Edited by 石井 亜樹
公開日: