教えてくれたのは…
医師・松倉クリニック代官山 院長
貴子先生
頼れる美女医として各メディアで大活躍!
形成外科医・美容皮膚科医。骨格を考慮したナチュラル美人に導くテクニックや、親身なカウンセリングから導き出す適切な治療に定評あり。ズバッと核心をつく解説もわかりやすく、多くの媒体で引っ張りだこ。
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美容エディター
近藤須雅子さん
美容医療の変遷を見守り、知り尽くすプロ!
VOCEの創刊メンバーであり、美容界を牽引し続けるスペシャリスト。特に美容医療やスキンケア、ヘルスケアに造詣が深く、その知識量はスパコン超えとも。著書に『プチ整形の真実』(講談社)など。
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Q. 美容医療はいつから始めればいい? 気になるけど、まだ早い気もしています。
A. 貴子先生:30代後半からがひとつの目安だけど、アラサー向きの施術もあります!
A. 近藤さん:美肌力強化なら、今日からでも。悩みがないなら無理しなくても。
近藤さん
審美歯科でのホワイトニングや矯正に年齢制限がないのと同じで、毛穴レスや美白目的なら今日からでも。特にトラブルも悩みもないのなら、もうしばらく様子を見てもいいですね。
貴子先生
30代後半になると、シワやたるみの解決は自力では難しくなってくるので美容医療が必要になってはくるけど、それ以前でも、遺伝的にシミができやすいのであれば、点滴やピーリングといった1万〜2万円台の治療で先手のケアが可能。必ずしも美容医療=ハイフやレーザーといった高額系とは限りません。
近藤さん
早めに治療していれば、将来、大きなシミの除去やたるみ手術をしなくて済むかもしれないメリットもありますね。
Q. 同じ金額を出すなら美容医療とコスメ、どっちを選べばいい?
A. 貴子先生:美容医療は魔法じゃありません。セルフケアとの両立はマスト。
A. 近藤さん:コスメは毎日のごはん、美容医療はたまに食べるご馳走です。
近藤さん
美容医療はスピーディに確実な結果が得られるけれど、それで普段のケアを手抜きしてしまえば、せっかくの成果もムダに。
貴子先生
ほとんどの施術が一旦、肌を傷つける行為のため、その修復過程において保湿ケアは不可欠。また、肌状態が悪いと、せっかくの施術も本来の効果が出ない場合が。スキンケアで土壌を整えてからがベター!
近藤さん
コスメ=肌の健康維持に必要なメンテナンス、クリニック=高度な予防や治療と捉えて、美容医療をたまに取り入れるのも賢い利用法。両方をベストな組み合わせで行えば、最大限の効果が得られると思います。
Q. クリニックを転々としちゃダメですか?
A. 貴子先生:初診は、ほとんど合コン(笑)。通ってこそ信頼関係は生まれます。
A. 近藤さん:長く付き合うことで、年齢に合った適切な施術やアドバイスが受けられる!
貴子先生
初診は「初めまして〜、普段はどんなことされてます〜?」とフィーリングを確認するイメージ。そこでいきなり高度な施術をするのは、初対面の合コン相手に大事な身を任せるようなもの。
近藤さん
今と未来の肌にとって、自分の肌質やどんなふうに年齢を重ねたいかをわかってくれているドクターほど、頼もしいものはありません。20代〜30代のうちにイオン導入などローリスク&ロープライスの施術をいろんなクリニックで試し、信頼できるドクターを見つけておければ理想ですね。
貴子先生
リアルな予算や施術に対する不満をきちんと話せる関係性が大事。“はしご”は立て続けにレーザーを打つなど想定外のトラブルの原因に。おすすめしません。
Q. 同じ施術なら、安いクリニックを選んでもいいですよね?
A. 貴子先生:美容医療はお金がかかるもの。安いのには、それなりに理由がある。
A. 近藤さん:病気になったとき、値段で病院を選ばないでしょう? 安い理由を考えて。
貴子先生
上質な素材やハイスペックなマシンがまず高額。きちんとした技術やアフターフォローも考えると、そうそう安くはできない。何かカラクリがあるはず。
近藤さん
品質のよくない薬剤等を使っていることも……。そもそも病気の治療には安さを求めないのに、美容医療だとライトに受け止めがち。エステのケアとは根本的に違い、あくまでも医療行為です。
貴子先生
特に顔は失敗すると怖いから、安さだけで選ぶのは危険。マシンならと思うかもしれないけど、マシンこそ技術が重要。下手だと効果が出ないうえ、火傷や神経障害を起こすリスクもあります!
「美容医療は一回受けて終わりじゃない。身の丈に合った治療を続けることが重要!」貴子
「信頼できる美のかかりつけ医を持つべし!」近藤
撮影/榊原裕一 ヘアメイク/イワタユイナ 取材・文/楢崎裕美 構成/河津美咲
Edited by 河津 美咲
公開日:
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